自転車を電車に積んでサイクリング!
「輪行」の楽しみ

「輪行(りんこう)」という言葉を知っているだろうか? 自転車を電車や船、飛行機などの公共交通機関で運ぶことを言う。サイクリングをしようと思った場所まで自走しなくとも、自転車を交通機関に積んで行けるのが魅力だ。

マウンテンバイクの前輪を外して、輪行用のバッグに入れた自転車を中央線の先頭車両に積み込む。車両の幅の約半分くらいの大きさだ。

 東京のJR中央線では休日になると、前輪や前後輪を外して、専用のバッグに入れてロードバイクやマウンテンバイクを電車に積んでいる人をよく見かける。行き先は青梅や奥多摩、そして高尾山、相模湖方面が多い。山に囲まれた自然いっぱいのサイクリングコースを楽しむのが目的だ。

 公共の交通機関に追加料金を取られず自転車を積めるのは、非常に便利だ。しかしこの輪行という行為は車輪を外したり、大きなバッグに入れて重い自転車を持ち歩いたりと、意外に手間がかかって大変なものでもある。また車輪を外しただけでは中々コンパクトにはならず、電車で場所を確保することもままならない。

 そこで最近では、折り畳み式の小径車で輪行をするというスタイルが人気だ。自転車を分解せずにものの数分で折り畳んでカバーに入れるだけ。しかもかなりコンパクト。自転車によっては慣れると折り畳んで電車に乗るまで10分とかからない。結果、頻繁に自走と輪行を切り替えることを可能にする。

 この手軽さは、ストイックではなく「ゆるく楽しく色んな場所で」サイクリングをしたい方には最高に便利なものだろう。何せ疲れたらすぐに折り畳んで電車に乗ってしまえばいいのだから。疲れたら交通機関に乗る、疲れが取れたらまた自走する、これほど気軽な旅はない。

 近郊の山々や海の景色を楽しみながら楽しむもよし、敢えて都心部を自転車と電車、地下鉄などを組み合わせて楽しむもよし、サイクリングの楽しみ方は無限だ。