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200安打ならずのイチローを、アメリカの記録マニアがデータでフォロー――日米の“数字”に対する関心の違い

相沢光一 [スポーツライター]
【第172回】 2011年10月4日
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10年連続200安打は
文句なしの偉業

 イチローのシーズン200安打記録がついに途切れた。

 日本プロ野球史上初のシーズン200安打記録達成者という実績を引っさげて、メジャーリーグ(MLB)に挑戦したのが2001年。以来10年に渡って200本安打を記録し続けてきた。日本で210本を打った1994年は130試合だった(現在は144試合)が、MLBは162試合。その分、打席が多くなり、200安打到達の可能性は高くなるわけだが、それには不動のレギュラーとして試合に出続けなければならない。

 MLBには各国から才能ある選手が、成功を夢見て集まってくる。そんな強力なライバルに勝ち、11年間レギュラーとして試合に出続けたことがそもそもすごいし、そのうえで2004年にMLB史上最多となる262安打を記録したこと、8年だった連続シーズン200安打記録を10年まで伸ばしたことなど数々の偉業達成は日本の誇りといえる。

 184安打、打率2割7分2厘で今季の日程を終えたイチローは「200安打を続けることに対して区切りがついた。ようやく続けることに追われないで済むようになったので、ちょっとホッとしている」と語った。さすがのイチローも200という数字は相当なプレッシャーになっていたのだろう。そこから解放されて臨む来季は、バットマンとしての新たな境地を見せてくれるのではないか。

 とはいえイチローも37歳。パフォーマンスに年齢の影が忍び寄っていることは否めない。これまでのイチローは内野ゴロを足でヒットにしてしまう内野安打が多かった。200本安打を達成した10年間を見ても、内野安打が50本を超えた年は7シーズンもある。

 だが、今季の内野安打は38。体のケアには人一倍気を使い節制しているイチローだが、年齢を重ねればどうしても筋肉の疲労は取れにくくなり、瞬発力も落ちてくる。内野ゴロがヒットになるかどうかは紙一重の差。内野安打が減ったのは、そうした微妙な筋肉の変化が影響しているのではないだろうか。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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