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米トランプ大統領が11月5日の日本訪問を皮切りに、アジア歴訪の旅に出る。ハワイに立ち寄るため、米国を出発するのは3日で、帰国するのは14日。12日間に及ぶ異例の長期間にわたるアジア訪問で、アジア地域への米国の関与と、経済面での米国のリーダーシップを訴えたい考えだが、焦点はやはり北朝鮮対応だろう。大統領本人が、外交努力に否定的な言動を繰り返すなかで、腹の内を日韓中が探るとともに、トランプ氏をどこまで「制御」できるかが問われる旅になりそうだ。(朝日新聞オピニオン編集部次長 兼 機動特派員 尾形聡彦)

「過去25年で米国大統領が行うアジア歴訪のなかで最長になる」

 10月31日、トランプ氏のアジア訪問を前に、ホワイトハウス高官は大統領のアジア訪問の意義をこう強調した。高官は、「大統領は、米国の同盟国や連携国への関与を強調すると共に、自由で開かれたインド太平洋地域における米国のリーダーシップを再確認する」とホワイトハウスの記者団に説明した。

 実際、トランプ氏のアジア訪問は長い。

 米国を11月3日に出発して、ハワイの太平洋軍司令部や真珠湾に立ち寄った後、5日に日本入りする。5日は横田基地で米軍関係者と会った後で、安倍晋三首相とゴルフをし、6日には日米首脳会談に臨む。日本を7日に発って韓国入りし、8日に韓国の国会で演説。同日に中国・北京へと移り、中国の習近平国家主席と首脳会談など一連の会合に出席する。