タイの海底油田の探索

世界経済の順調さはいつまで
「原油価格」がキーワード

 皆さんこんにちは。三井住友アセットマネジメント調査部です。11月11日から、毎週土曜日に「ビジネスマン注目!来週の経済、ここがポイント」をお届けしています。今回は、今後の世界や日本経済の行く末を握ることになるかもしれない「原油価格」の状況について解説したいと思います。

 現在、世界経済はリーマン危機後、初めての世界同時的な回復過程にあります。IMF(国際通貨基金)の予測にもあるように、実質GDP成長率は前年比で3%台半ば程度とそれほど高くはありませんが、多くの国や地域が同時的に回復しているため、部分的な動揺が全体に影響を与える度合いは小さく、安定度が増していると言えます。

 世界経済の好調を背景として、日本経済も輸出が好調で、そのおかげで国内の生産や投資も恩恵を受けています。

 そうした今回の景気回復局面の特徴は、主要国の景気が回復に転じてから時間が経ち、失業率も下がっているものの、インフレが顕著に見えてこないことです。

 アメリカのFRB(連邦準備制度理事会)は、2015年12月から利上げを始めていますし、ユーロ圏のECB(欧州中央銀行)も来年1月から量的金融緩和を更に減額することを決めています。このように、金融政策の正常化は進みつつありますが、インフレが落ち着いているために金融緩和政策の“巻き戻し”をゆっくりと時間をかけて行うことができるのです。