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自社農場まで造った居酒屋チェーン
新鮮さとアイディアで急成長
APカンパニー社長 米山 久

週刊ダイヤモンド編集部
【第171回】 2011年12月29日
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APカンパニー社長 米山 久
Photo by Masato Kato

 価格破壊が止まらない居酒屋チェーン。そんななか、客単価4200円で急成長を遂げているのが「宮崎県日南市 塚田農場」。宮崎地鶏を使った炭火焼き(じとっこ焼 1280円)は同チェーンの看板商品だ。

 「リピート客が6割」と同チェーンを展開するAPカンパニー社長の米山久は言う。ユニークなのは、自社で養鶏場まで所有し、加工まで一貫して手がけている点だ。

 「飲食店は皿の上のことを考えてメニュー開発をしているが、皿の下のことまで考えているところはなかった」と振り返る。

 APカンパニーを設立したのは2001年、30歳のときだ。20代は不動産やブライダルなどの営業マンとして過ごしたが、趣味が高じてダーツバーを出店、同じビルに飲食店も出した。相乗効果を狙った結果だ。

 米山の起業家としての虫がうずき出す。「もっと差別化した飲食店を出したい」──。

 料理はまったくの素人だったが、当時はやっていた創作料理では、ありきたりと考えた。料理人とも何度も意見をぶつけ合ったすえに思い出したのが、営業マン時代の経験だった。立地が悪くサービスは普通であるにもかかわらず、予約が取れない繁盛店があった。その秘密は、店主の親が経営する農場の名物の地鶏を使っていたことだ。

 「地鶏で勝負しよう」。決断は速かった。

自ら農場建設
宮崎の農家と契約にこぎ着ける

 04年に居酒屋「わが家」を開店。地鶏を名物にしようと、よりよい素材を求めていた。

 そんな折、米山は、「みやざき地頭鶏(じとっこ)」の名前を耳にする。在来種由来の地鶏で、04年に正式名称が決まったばかりだったため、「一からブランドを育てられる」と胸が高鳴った。

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