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働き盛りのビジネスマンを襲う 本当に怖い病気

仕事のストレスに加え、間違ったクスリ選びで
胃痛が治まらなかった会社員の苦悩

市川純子 [(財)日本ヘルスケアニュートリケア研究所]
【最終回】

会議前に必ず胃が痛くなる
広告代理店部長Fさん(50歳)

部下が減った穴を埋めるため
部長の自分が現場に立つことも

 Fさんの会社は中堅の広告代理店。広告代理店といっても、新聞やテレビなどの媒体の取り扱いより、スーパーマーケットやデパート、ショッピングセンターを中心とした店頭イベントなどでのセールスプロモーションがメインの会社だ。5年ほど前までは、新店オープンやリニューアルオープン、セールの初日などにタレントやバンドを呼ぶ大きなイベントを受注していたが、最近はそんな案件もめっきり減ってしまった。

 そうした流れのなかで、15年前には500人いた社員も、いつの間にか150人になっていた。最近は新卒を採用していないので、平均年齢も上がるばかり。10人いた部下が今は6人に減ってしまった。最近は、スーパーマーケットの店頭で行う食品会社の試食会を兼ねたアンケート調査など、細かい仕事が多くて人手が足らない。以前は部下に任せていたイベントの立ち合いも自ら出向いていくようになった。

 「すみません。お時間ありませんか?この新製品を召し上がっていただき、簡単なアンケートにお答えいただきますと、オリジナルの携帯ストラップ差し上げています」と、買い物に来た主婦に声をかける。イベントの立ち合いで1日中立っていると、ふくらはぎが張って、腰痛もひどくなる。5年前からは胃痛も加わってきた。腰痛と胃痛。この2つの痛みがたまに仕事の効率を下げる。これが悩みだった。

定年まであと10年
まず胃痛を何とかしたいと思い…

 Fさんがこの会社に新卒で入社してから30年近く働き続けてこられたのは、両親が丈夫な身体に産んでくれからからだと感謝している。しかし50歳を過ぎてからは、60歳の定年を迎えるまでの10年間をつつがなく働くために、日々の不調とどう付き合っていくべきなのかを考えるようになった。

 入社以来、毎春に受けている健康診断の結果は良好だ。中性脂肪と尿酸値が平均値より少し高い位で、通院するほどではない。長年吸っていたタバコは数年前にやめ、好きだったお酒も最近は飲めなくなってしまった。節電のため、会社のエレベーター使用が制限されたことで、いつの間にか階段を使う癖がついた。

 前より健康的な暮らしをしているが、胃痛だけは治らない。特に会議の日の朝と会議の直前に胃が痛む。耐えられない時は、会社の隣にあるドラッグストアで適当に胃薬を買ってくる。効くときもあるが、胃薬を飲んでも、楽にならないこともある。Fさんは、胃薬が効かないときは少し顔を歪めてプレゼンをする。

 「通販などの台頭により消費行動が変わり…」「メディア環境と市場環境の変化により…」「リーマンショック以降の消費の落ち込みにより…」

 数字が思うように上がっていないときは、会議での発言が言い訳から始まってしまう。言い訳をしている自分に腹が立ち、また胃が痛むのだった。

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市川純子 [(財)日本ヘルスケアニュートリケア研究所]

1961年生まれ。財団法人日本ヘルスケアニュートリケア研究所 所長。広告代理店で大手私鉄の広報を担当。その後PR会社に転職し、医薬品や化粧品分野に携わる。2003 年にJ&Tプランニングを設立。代表取締役に就任。研究や情報の開発も行いヒット商品を数多く手がける。医療健康美容分野の研究のために2010年財団を設立。


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