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デジタル流行通信 戸田覚

技術の限界と価格崩壊が同時に到来
一眼レフデジカメの“買い時”は今だ!

戸田 覚 [ビジネス書作家]
【第68回】 2009年3月16日
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EOS Kiss
一眼レフブームの先駆けとなったキャノンの「EOS Kiss」。今や高級なコンパクトデジカメと大差のない4万円台という実売価格で購入できる。まさに想像以上の「割安ぶり」だ。

 「100年に1度の不況」と言われる昨今、あらゆる商品が売れていない。だが、そんな消費不振の影響を割り引いて考えたとしても、これまでとはちょっと様相が変わって来ているのが、デジタルカメラだ。

 700~1000万画素程度のデジタルカメラを持っている方は、最近“買い換え”のマインドになっているだろうか? 僕がヒアリングした限りでは、デジタルカメラを買い換えようと考えている方は減っている。

 また、データもそれを裏付けている。ちょっと衝撃的な数値を紹介しよう。数値は全て1月の対前年同月比だ。

・デジタルカメラの国内向けの総出荷台数/81.1%
・一眼レフタイプの国内向け出荷台数/62.4%
・デジタルカメラの北米州向け総出荷台数/56.3%
・一眼レフタイプの北米州向け出荷台数/7.3%

 どれも非常に悪い数値だ。なかでも一眼レフの落ち込みが大きく、特にアメリカでは、恐ろしいほど売れていない。ただし、北米州向けの一眼レフは出荷台数が7.3%なのに、金額は17.8%とこれを上回っている。つまりさっぱり売れていないが、単価は上がっていると推測できる。

 ところが、日本や欧州向けでは、台数の割合を金額の割合が下回っているのだ。つまり、売れないことにより、単価がさらに下がっているのだろう。

 僕はその理由を、「日本では一般ユーザー向けの安価な一眼レフの需要があるのに対し、アメリカではプロに近い層しか一眼レフを買っていないからだ」と推測する。

 試しに、金額を台数で割ってみると、アメリカは15万円ほどになり、日本は6万円台半ばだ。単価が大幅に違うのである。

 なぜか、アメリカでは大きな製品がよく売れている傾向がある。PCも大型のノートが売れ、テレビや家電もサイズが大きい。だが、コンシューマは一眼レフに興味を抱いていないようだ。

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戸田 覚[ビジネス書作家]

1963年東京生まれ。ビジネス書作家、コンサルタント。株式会社アバンギャルド、有限会社戸田覚事務所代表取締役。ハイテク、パソコン、成功する営業のコツ、新商品開発、新事業開発といったテーマを中心に、執筆、出版プロデュース、講演、コンサルティングに携わる。ビジネス誌、パソコン誌、情報関連雑誌をはじめとして多数の連載を抱える。
著書に『あのヒット商品のナマ企画書が見たい!』『プレゼンの極意を盗め!』(以上、ダイヤモンド社)、『すごい人のすごい企画書』(PHP研究所)、『仕事で使える!クラウド超入門』(青春出版社)、『LinkedIn人脈活用術』(東洋経済新報社)など多数がある。
著者ブログ:http://www.toda-j.com/weblog/
株式会社アバンギャルドHP:http://www.avant-garde.jp/


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