欠食は糖尿病の敵
バランスのよい食事が大前提

 糖尿病の予防はもちろん、生活習慣病の予防には、適正な摂取エネルギーの中で主食・主菜・副菜をバランスよく揃えることも大事です。糖質をオフにするために主食を抜き、主菜がメインで肉食ばかりとなれば、一定量は痩せるでしょう。ただ、その一方で、主菜の摂取量が増え、動物性脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸を摂りすぎて血管を老化させるリスクがあることを意識する必要があります。

 脂質は脂溶性ビタミンの供給源となったり、体温を保持したり、細胞膜やホルモンの材料になったりするものでもあるので、炭水化物と同じくゼロにすることがベストではありません。ただ、主菜、つまりメインのおかずを選ぶときにいつも「肉」にしているのであれば、魚介類や大豆製品なども日々のローテーションの中に入れる意識が必要です。

 血糖コントロールのためには、食事をするタイミングも大切です。朝昼晩と三度の食事を規則正しく摂ることは、血糖値の安定につながります。長時間の欠食は次の食事の際に血糖値の急上昇を招きます。

 国民栄養調査では、朝食を食べていない、もしくは「菓子、果物、乳製品、嗜好飲料などの食品のみを食べた場合」も欠食に当たります。朝食を欠食するのはどの年代も女性よりも男性の方が多く、20代男性では37.4%、つまり、3人に1人は食べていないということになります(平成28国民栄養調査)。

 最近、欠食気味だった方から「あまりの寒さに食事を摂るようにした」という報告を受けましたが、その方が体感されている通り、食事には体温を上げる力もあります。主食を含むバランスの良い朝食は、睡眠中に下がった体温を上げ、脳にエネルギーの補給をし、心身ともに健やかに仕事に迎える姿勢のベースを作るものなのです。