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『週刊ダイヤモンド』特別レポート

客観的な学力を伝えない絶対評価通知表に意味があるか

週刊ダイヤモンド編集部
2008年4月8日
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 「なんだ、この通知表は?」

通知表 神奈川県の公立小学校一年生の娘を持つKさんは、娘が初めてもらってきた通知表を見て首を傾げた。全科目が三段階評価で真ん中の「おおむね達成している」なのだ。一つくらい「十分達成している」や「努力が必要である」があってもよさそうなものだが、見事に「オール2」なのである(右の写真)。

 「どうやら最近の通知表は絶対評価だから、よほどのことがない限り、1や3はつかないらしいわよ」

 妻が、PTAで仕入れてきた情報を基に説明するのを聞いて、Kさんはますます混乱した。

 「絶対評価って何だ?」

 2002年の学習指導要領の変更点は数多いが、その一つが「通知表のつけ方」である。それまでの「相対評価」から「絶対評価」に変わったのである。

 相対評価では、テストなどの成績に応じて通知表の評価がつけられていた。中学校以降の五段階評価でいうと、上位7%が「5」、続く24%が「4」、中間の38%が「3」、次の24%が「2」で、最下位層の7%が「1」という具合だ。

 ところが絶対評価では、そう単純ではない。教師が独自の基準で成績をつけることになったのである。たとえば、テストが80点でも、授業態度や宿題の提出状況がよいAくんは5、テストは90点だが、授業態度が悪く忘れ物が多いBくんは4といった事態がありうる。「新しい学力観」以降、評価についても「知識・技能」より「関心・意欲・態度」を重視する方向になっているためだ。もちろん、1~5をつける人数に制限もない

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