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最新技術満載の「夢と魔法」の舞台裏
ディズニーの強さ、本当の秘密

週刊ダイヤモンド編集部
【12/2/18号】 2012年2月13日
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無類の新しもの好きだった
創業者ウォルト・ディズニー物語

 ウォルト・ディズニーは、無類の新しもの好きだった。誰もしたことがないことをやる──。この男の超凡たるところは、徹頭徹尾それを貫いたことであろう。

 漫画家を志していた青年が、アニメーションという動く漫画に出会い、その魅力に取りつかれたのは1920年。個人事務所を設立し、初のアニメ動画を創作した。

 その後、実写フィルムにアニメを合成させる新手法を完成させ、23年に映画の都ハリウッドに進出。実写の少女がアニメの国で遊ぶ無声映画シリーズで人気を博す。
続いて27年、「しあわせウサギのオズワルド」というアニメ作品でヒットを飛ばすのだが、映画配給会社のユニバーサル・ピクチャーズにキャラクターの版権を奪われてしまう(以来、ディズニーは著作権管理に神経を尖らすようになる)。

 失意のウォルトが、オズワルドに代わるキャラクターとして生み出したのがミッキーマウスだった。ミッキーの初登場作品は28年の「蒸気船ウィリー」。この作品は、無声映画が主流の当時、スタジオでの生演奏、音声、効果音を、アニメの映像にシンクロさせるトーキー映画として発表された。

 その完成度と独創性に観客はわき、ミッキーはたちまちオズワルドを凌ぐ人気キャラクターになったのである。31年にはミッキーの関連グッズを扱う会社が設立され、新たな収益源となった。

 カラー化という潮流にもいち早く目をつけた。テクニカラー社が開発した3色法のカラー映画の新技術に、ライバルのアニメ会社に先駆けて触手を伸ばし、2年間の独占契約を結んで先頭を走った。32年にはこの技術を使ったフルカラーアニメ「花と木」で初のアカデミー賞を受賞している。

 勢いづいたウォルトは、それまでの短編アニメから長編への挑戦を決意する。

 37年に公開されたカラーアニメ映画「白雪姫」は、上映時間83分という大作だった。750人を超えるスタッフが3年の歳月を費やし、25万枚に及ぶセル画をつなぎ合わせるという作業は、「映画のゴシック寺院」と評された。製作費は140万ドルに及び、会社も大借金を抱えて、まさに社運を賭けた一大事業となった。

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