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為替市場透視眼鏡

困ったことに円は最強通貨
世界景気悪化でさらに上昇も

田中泰輔(ドイツ証券グローバルマクロリサーチオフィサー)
2012年2月15日
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 現在、欧州発の信用不安が世界経済を脅かしている。先行き不安は国際マネーの流れを鈍らせ、債務国通貨を債権国通貨に対して弱くさせる傾向にある。

 グラフでは経常収支(対GDP、2008~10年平均)を各国債権・債務ポジションを示す尺度とした。通貨の騰落率を見ると、09年のリスク選好が強まった相場の後に、方向感が定まらなくなった10~11年、全体として債務国が債権国に対して劣勢である。

 経常収支の大きさに比しての通貨ごとの強弱の凸凹には、国際金融情勢の「今」が浮かび上がる。

 グラフの右側はアジアの経常黒字国が多く、通貨は堅調だ。しかし巨額の黒字に比べて通貨の上昇率は控えめだ。通貨管理で為替を割安に抑え、それが成長と黒字を支える好循環を享受してきた。

 割安な為替レートを長く維持するとインフレが高じて、金利と為替の上昇を免れなくなる。ただし、今年は世界・アジア景気は鈍化してインフレ圧力が緩和され、アジア通貨の上昇抑制は続くだろう。

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FX、外貨投資家のニーズに応えた為替投資家向けコラム。執筆には第一線のエコノミストを迎え、為替相場の動向を分析、今後の展望を予測する。

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