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エコカー大戦争!

次期「NSX」は“元気の約束手形”。
「ハチロク」「BRZ」は“ショールームの華”?
――日系スポーツカー市場は再生できるか

桃田健史 [ジャーナリスト]
【第102回】 2012年2月16日
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ホンダが振り出す
元気の約束手形

 2012年2月3日(金)午後6時、東京都港区南青山。日本全土が寒気に包まれるなか、国道246号線沿いの本田技研工業・青山本社ショールームで“ある催し”が開かれた。

 その名は「NSXナイト」。ホンダが2015年までに発売するスポーツカー、次期「NSX」のコンセプトモデルを囲んでの、日本メディア向けのお披露目式と立食パーティ形式の懇親会だ。

 日本の自動車メーカーで、まだ発売が当面先のクルマについて、こうしたイベントを開催するのは異例だ。

ホンダ青山本社ショールームで開催された「NSXナイト」。初代「NSX」が次期「NSX」を見守るように展示された。  Photo by Kenji Momota

 ショールーム内には、日頃一般向けに展示されているホンダの四輪車、二輪車の姿はなかった。その代わりとしてそこにあったのは、2台のスポーツカー。舞台向かって右側に、同年1月9日に北米国際自動車ショー(通称デトロイトショー)で世界デビューした、「NSXコンセプト」。その勇姿を見守るようなカタチで、初代「NSX」が並べられた。イベントには、ホンダの各部門の担当役員が出席。また、ホンダOBで初代「NSX」の開発責任者、上原繁氏も参加した。

 冒頭の挨拶で、伊東紳孝社長はこう切り出した。

 「最近、ホンダが元気ないと(メディアなど各方面から)言われている。(そうしたなか)この次期NSXで、“元気の約束手形”を、3年間振りだす」。

 伊東氏は、この“元気の約束手形”という造語を口にする際、司会の広報担当者に目配せをした。それにより、“元気の約束手形”が、社内で十分に協議された言葉であることが推測できた。

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桃田健史 [ジャーナリスト]

日米を拠点に世界各国で自動車産業の動向を取材するジャーナリスト。インディ500、NASCARなど米国レースにレーサーとしても参戦。自動車雑誌に多数の連載を持つほか、「Automotive Technology」誌(日経BP社)でBRICs取材、日本テレビでレース中継番組の解説などを務める。1962年生まれ。著書「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」好評発売中


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