可視経営協会で個人にも学びの機会を

・3つのランクの革新士を育てる
「可視経営」の普及を促進し、企業の経営革新と人材の育成に寄与するために、2011年3月に一般社団法人可視経営協会を設立した。協会では企業向けに研修を開催し、“ベーシック(事務革新士)”“ミドル(業務革新士)”“アドバンス(経営革新士)”の三段階に分けた「革新技術者」の認定試験を行って、どこの企業でも活躍できるレベルで認定している。試験では知識の吸収力に留まらず、どう実践して業務を可視化し、どう改善をしたかというアウトプットの実践力と実績が求められる。

・誰でも今の仕事から得られる革新士資格
ホワイトカラーの担当者や管理職の多くは、自社だけで通用するスキルしか持っていないと思っている人が多いが、この革新推進士の資格を取得すれば、どの企業に行っても、業務を可視化し、革新マネジメントができる管理技術を身につけた証ができ、実務の専門スキルにより光を指すことができる。企業の大小にかかわらず産業人であれば誰でも資格認定を受けることができ、どの企業でも歓迎される資格として期待されている。

 個人でコンサルティングを行っているある中小企業診断士は、革新技術を身につけたことで「顧客への提案に生かせる」と喜んでいた。革新推進士の資格が評価され、転職に成功した人も何人かいる。採用した社長から連絡があり「いい人材を採用できました。ありがとうございます」と感謝されたこともあった。このような厳しい時代にあって、明るい話題といえるのではないだろうか。

・革新士の集団が組織を活性化する
可視経営が目指すことは、ホワイトカラーの業務を可視化し、業務の効率性や生産性を高め、人材を強化し、革新活動をスムーズに成し遂げることだ。これまでホワイトカラーの生産性向上が叫ばれ、革新活動に取り組んできた企業も多いが、そのほとんどが成功したとは言い難い。私はこの問題を痛感し、26年もの歳月をかけて、ホワイトカラーの業務を支援するHIT法を完成させ、特許の取得に結びつけることができた。

・1人ひとりが主役の時代がきた
私は、企業はもちろん個人にも、多くの方々にこのHIT法による業務の可視化と革新技法を身につけて、自信を持って仕事をしてほしいと思っている。HIT法があれば、経営トップは現場の実態がリアルに手に取るようにわかり、力強いリーダーシップで意志決定ができる。管理職も革新的マネジメント力を発揮でき、現場担当者はいきいきと仕事をしながらスキルアップができる。厳しさが増す経済環境のなかで、日本企業や日本人が競争力と元気を取り戻すきっかけづくりを、HIT法を通してこれからもお手伝いできればと考えている。

・まず自分からできる人になろう
最後に、冒頭でお話しした1日体験講座の管理職向けでは革新マネジメント法とツールによるデモ体験を、一般社員向けでは業務改善法とツールのオペレーションを実施していただき、自分1人でも活動できる革新管理技術を学べます。

 どうぞ体験していただき、職場で大いに成果を挙げてください。お待ちしております。