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ビッグイベントはメディア総動員で楽しむ時代に
全米最大のスポーツイベント、スーパーボウルに見る
テレビ中継・ストリーミング・SNSの相乗効果

渡辺史敏 [ジャーナリスト]
2012年2月27日
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“お化けコンテンツ”スーパーボウルの強さが
テレビからストリーミング、SNSにも波及

 プロ・アメリカンフットボール、NFLの優勝決定戦、第46回スーパーボウルが現地2月5日、アメリカ・インディアナポリスで開催された。スーパーボウルはアメリカ最大のスポーツ・イベントとして知られ、毎年そのテレビ中継が驚くほどの視聴者を集めることでも有名だ。

 今回はニューヨーク・ジャイアンツとボストン周辺地域を本拠とするニューイングランド・ペイトリオッツという全米有数の大都市チーム対決になったうえ、4年前と同じカードであったことから「ザ・リマッチ」と呼ばれ、前評判が高かった。さらにゲームが最後の最後までもつれる展開になったこともあり、終わってみれば4大ネットワークの1つ、NBCが放送したテレビ中継の総視聴者数はアメリカテレビ史上最多の1億6680万人に達したのである。

 ちなみに総視聴者数記録の上位5つはすべてスーパーボウルで、しかもこの5年間のもの。多チャンネルが普及しているアメリカでは1つの番組に視聴者が集中しにくくなっており、お化けコンテンツであることがわかるだろう。

 しかも今年の場合、スーパーボウルのコンテンツとしての強さの現れはテレビ中継だけに留まらなかった。

 まず今回NBCはスーパーボウル史上初めて中継のライブ・ストリーミングを北米地域向けに実施し、その視聴ユーザー総数が約211万人に達したのである。これは1ゲームのスポーツ・ストリーミングとしては史上最多である。総ストリーム時間は7800万分に達したということだ。現場で取材していた筆者も記者席から何度かアクセスしようとしたのだが、アクセス集中のためかつながらなかった。アメリカは一般向け回線インフラが日本よりも貧弱で、もし改善していたらもっとすごい数字になっていたかもしれない。

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渡辺史敏 [ジャーナリスト]

1964年生まれ。兵庫県出身。ニューヨーク在住。明治大学卒業後、科学雑誌 出版社勤務を経て、95年フリーランスとして渡米。 ITとNFL、MLB、サッカーなどの米スポーツという2つの分野を中心に取材・執筆活動を行う。 特にメディアとスポーツビジネスの動向に注目している。


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