旬を楽しみ、身体が喜ぶ 江戸料理
【第16回】 2012年3月2日 車 浮代

「蒟蒻」(こんにゃく)は江戸時代、
“お腹の砂下ろし”と尊ばれた健康食材

 ダイエットやデトックスの頼もしい味方、こんにゃく。

 冬が旬、ということをご存知でしたか?

 この時期、こんにゃく売り場をよく見ると、「生こんにゃく」と書かれた商品が目につくはずです。

 こんにゃくは通常、こんにゃく芋を乾燥&製粉して作るのですが、秋に収穫したこんにゃく芋を、そのまますりおろして作ったのが「生こんにゃく」です。

 刺身こんにゃくとして売られているものも、もちろんこの生こんにゃくからできています。

 粉から作ったこんにゃくに比べ、柔らかめで舌触りがやさしく、味が染みやすく、栄養価も高いため、旬を感じつつ、食べ比べてみられてはいかがでしょう。

こんにゃく石焼
【材料】こんにゃく…1丁/胡麻油…大さじ1/醤油…大さじ2/ねぎ…適量/七味…少々(お好みで)
【作り方】①こんにゃくは両面をまな板に打ちつけてから、斜め格子状の切り込みを両面に入れる。②フライパンに胡麻油を熱し、中火で1の両面をこんがりと焼く。③弱火にして醤油を回し入れ、こんにゃくの両面をからめながら醤油が焦げる良い匂いがするまで焼く。④皿に取り、刻みねぎと、お好みで七味をかける。

大和朝廷時代に朝鮮半島から
医薬品として伝わった

 こんにゃく芋の原産地はインドシナ半島といわれています。

 芋というよりは、かぼちゃのようなゴツゴツとした形から、現地では「象の足」という呼び名がついているそうです。(ちなみに、こんにゃくの花も意外にグロテスクで、高く伸びた一本の太い茎から、熱帯植物系の赤い花を咲かせます)

 渡来した時期は諸説あって定かではありませんが、文献上では、聖徳太子が活躍した大和朝廷時代に、医薬用として朝鮮から入ってきたとされています。

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旬を楽しみ、身体が喜ぶ 江戸料理

栄養価の高い旬の食材を、あまり手を加えずにいただく――。これが江戸料理の醍醐味であり、健康長寿につながる正しい食のあり方だと思います。このコラムでは、江戸料理と健康をテーマに、食材ごとの情報とレシピをご紹介していきます。

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