婚活ブームの影響で急増しているのが、婚活にまつわるスキルを教える「婚活スクール」だ。婚活メイクにファッション、コミュニケーション術から占いに至るまで、教える内容はさまざまだが、なかには婚活女性を食い物にするものも増えているという。その実態を、婚活の専門家に尋ねた。(清談社 森 江利子)
「自分磨き」の婚活が
新たなブームに
結婚適齢期の女性にとって、いまや常識となった「婚活」。この言葉が世間に浸透したのは、2009年の流行語大賞がきっかけだったと言われている。
「ほんの十数年前までは『結婚相談所』がオーソドックスだった婚活サービスも、この10年でかなり多様化が進んでいます」
こう語るのは、婚活コンサルタントとして活動する澤口珠子氏。
いまや婚活サービスは多岐にわたり、結婚相手との出会いを提供する「婚活パーティー」や「街コン」などのイベントや、スマホアプリやインターネットで相手をマッチングする「ネット婚活」などが人気となり、市民権も得ている。
ところが業者が増えたことによって、結婚相手との“出会い”を提供するサービスが主流だった婚活業界に、変化が起きているという。
「ここ数年は、婚活する“本人”にスポットを当てるのがトレンドです。結婚するための“自分磨き”や“自己実現”を目的とした『婚活スクール』が、まるで雨後のたけのこのように増えています」(澤口氏、以下同)
「婚活スクール」とは、婚活女性を対象に、婚活にまつわるスキルやノウハウを教える教室のことをいう。スクールには、独自のメソッドを教える“先生”がいて、生徒の入会金や受講料を収益とするビジネスモデル。個人レベルでおこなっているものがほとんどだという。