顧客視点での
物流不動産ビジネスを
サポートする

 イーソーコは借り手と貸し手の間に立って、相互のメリットを実現する。ただ、市場全体が顧客優位の方向にシフトしつつあることはまず間違いない。これは、あらゆる産業でいえることだろう。

 特に中小の倉庫オーナーにとっては切実な課題である。既存の資産を生かしつつ、いかに将来の収益を確保するか。そのカギは「倉庫から物流不動産へ」(書籍紹介参照)の発想の転換にある。遠藤氏は「顧客の視点に立って、顧客の求めるものを提供することが重要」と強調する。イーソーコは、そのための支援も手掛けている。

「例えば、東京の沿岸部などには規模は小さくても、立地のよい倉庫が多数あります。当社は倉庫オーナー企業から相談を受けて、オフィスやスタジオなどに転用する倉庫のリノベーションも行っています」と遠藤氏は語る(写真参照)。 

 また、イーソーコが物流不動産を一括で借り上げ、借り手探しも含めた運営を担うケースも増えている。面倒な交渉事から倉庫オーナーを解放するサービスといえるだろう。

 こうしたさまざまなサービスにより、荷主・テナントと倉庫オーナーをサポートするイーソーコ。遠藤氏は新しい物流不動産ビジネスを、これからも追求する考えだ。