金融知識のある上級SEを育成する
同社ではこのような業務に精通した人材を育てるため、教育に大きな力を入れている。新人向けの研修では、OJTよりもOFF-JTを重視しているのが特徴だ。
「IT企業は慢性的に忙しいため、効果的なOJTの実施が難しく、また、人間的に合う、合わないという問題もあります。そこで当社では新人を"大学5年生"と考え、外部研修と併せて同期と切磋琢磨させながら、半年間みっちり教育を行います。ITスキルと業務スキルはもちろん、ビジネススキルと呼ぶコンサルティングスキルを重視。金融工学の分野も専門の研修機関にカリキュラムを作ってもらい、徹底的に鍛えてもらいます」と田中社長。
その後は、OJTを通じて段階的に学ばせ、証券アナリストや上級FP（ファイナンシャル・プランナー）などの資格の取得も奨励する。また同社ではFE（ファイナンシャルエンジニア）という3段階の社内資格も設置、上級SEとなるための育成システムをしっかり構築している。
三大メガバンクという優良基盤を有し、高度なITと金融知識を持つ人材を育成するシステムを持つため、最近では「最先端の金融工学の分野で仕事をしたい」と希望する新卒者の応募が増えているという。
「ITを通して、社会と産業に付加価値を提供する技術者集団であり続ける」というのが同社のミッション。2019年には上場を計画しており、ブランド力や資金調達、優秀な人材を獲得することで、さらなる事業の拡大を目指している。
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