ベッドが柔らかすぎて
「ぎっくり背中」になってしまった!

海外旅行に行くなら必ず海外旅行保険に加入を、実際の使い方と賢い入り方とは

 今年のゴールデンウイークは、夫婦でバンクーバー旅行に行ってきた。ラッキーなことに航空会社のマイレージで特典航空券が取れたので飛行機は無料。自分でホテルとオプショナルツアーを手配し、のんびり旅をプランして出かけたのだが、ハプニングで現地の病院にかかる羽目になり、みやげ話満載の旅行となった。せっかくなので、読者のみなさんにもお伝えしたいと思う。

 ハプニングとは、「ぎっくり背中(ぎっくり腰の背中版)」になってしまったこと。原因はホテルのベッドだ。ものすごく柔らかくて、着いてベッドに腰掛けたとき、座高が20cm以上も低くなり、イヤな予感はしていた。

 ベッドが柔らかいと、寝返りが打てず横向きで寝られない。仰向けで腰が沈んだ状態が長時間続くと、筋肉が凝り固まってどこかに不具合が発生するのだ。現地に着いた翌日朝には背中に痛みが発生し、痛み度合いは「10段階の9.5」(自己評価)くらいの状況で、ベッドから一人で起き上がることも困難になってしまった。

 痛いながらも現地ツアーの予約があったので、ホテルの売店で鎮痛剤を買って飲み、外出。しかし、せっかく買った鎮痛剤がなぜか効かない。身体を動かすと多少ほぐれたが、それでも激痛はまだ「10段階の9」程度。

 背中が炎症を起こしていると、胃腸の動きが悪くなるようで、食欲がなく、いつもの3分の1の量も食べられない、薬を飲んでいるのでお酒も飲めない。食べて飲むことを楽しみにしていた旅行だというのにさんざんである。

 ベッドで寝ると、朝にはまた悪化するだろうから、どうにかしたい。日本にいるならすぐに整形外科に行って薬を処方してもらうのだが、ここは海外。海外旅行保険に入っているが、食中毒とか交通事故など大事ではないのに、背中の痛みで保険を使ってもいいのか迷ったが、思い切って使うことにした。何しろ、痛み度合いは「10段階の9.5」なのだから。