23歳にして年商35億円の企業を築き上げた正田圭Photo by Keisuke Yasuda

15才で起業した会社を19歳で売却、その資金を元手に23歳にして年商35億円の企業を築き上げた男、正田圭。彼は「連続起業家」を名乗り、「会社をつくって売却することは、世の中に数ある儲け話のなかで一番確実でシンプルな方法だ」と語る。就職でも自営でもない、売却を前提とした連続起業家という新しい生き方と、今、議論になっている「働き方」について聞いた。(取材・文:谷直美+YOSCA宮嵜幸志、企画編集:武田鼎+FIREBUG)

「金持ちになるには
社長になるしかない」

──15歳で起業するとは、なんとも早熟な中学生だったんですね。

 ごく普通のサラリーマン家庭で育ちましたが、中学受験をしてお金持ちの子息が多く在籍する私立の中高一貫校に進学しました。その環境の中で、お金のないつらさを露骨に感じさせられることが多かったんです。

 クラスを見渡すと、裕福な友達の親はほとんど社長だということに気づき、お金持ちになるには会社経営しかないと思うようになりました。