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China Report 中国は今

日本の高齢者の“七不思議”
中国人の目に映った日本の老人たちの「なぜ」

姫田小夏 [ジャーナリスト]
【第98回】 2012年4月20日
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急速に高齢化が進む中国
“先進国”日本に注目

 急速に進む高齢化社会は中国においても同じだ。中国では現在、60歳以上の高齢者(*)が1.7億人と、全人口の13%を占める。年間600万人の高齢者が増えていく高齢化のスピードは、むしろ日本よりも速い。

 現代中国の高齢化社会を、俗に「421社会」という。「1人の子どもと2人の夫婦、4人の老人」というのが典型的な家庭構造だ。夫婦は共働きで子どもは一人っ子、そんな家庭には老人の面倒をみる者がいない、ということを意味する。

 日本のようなサービス重視の介護施設の普及はまだまだ先のこと、ましてや介護保険の制度もない中国で、「自分が年をとったらどうなるのか」に漠とした不安を抱く中国人は少なくない。

 そんな中国で、高齢化社会に向けて民間企業がサービスに乗りだそうとしている。

 昨今は投資家や経営者らが介護先進国である日本に学ぼうと、日本の介護施設に目を向けている。日本の大学で社会福祉学を専攻する中国人学生も増えている。

 日本の高齢者事情に関心を抱く中国人、彼らの目に日本の高齢者の有り様はどのように映っているのだろう。

 高齢者事情のその違いは、中国人と日本人の性格の違いもあるし、生活文化や社会環境の違いにもよるものだが、日本の高齢者事情を視察した複数の中国人からのコメントは、非常に示唆に富むものでもある。ここ半年で出会った中国人の、専門家を含めたコメントをまとめてみた。

(*)高齢者については日本は一般に65歳以上、中国では60歳以上と定義する

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姫田小夏 [ジャーナリスト]

ひめだ・こなつ/中国情勢ジャーナリスト。東京都出身。97年から上海へ。翌年上海で日本語情報誌を創刊、日本企業の対中ビジネス動向を発信。2008年夏、同誌編集長を退任後、「ローアングルの中国・アジアビジネス最新情報」を提供する「アジアビズフォーラム」主宰に。語学留学を経て、上海財経大学公共経済管理学院に入学、土地資源管理を専攻。2014年卒業、公共管理修士。「上海の都市、ビジネス、ひと」の変遷を追い続け、日中を往復しつつ執筆、講演活動を行う。著書に『中国で勝てる中小企業の人材戦略』(テン・ブックス)、共著に『バングラデシュ成長企業 バングラデシュ企業と経営者の素顔』(カナリアコミュニケーションズ)。

 


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90年代より20年弱、中国最新事情と日中ビネス最前線について上海を中心に定点観測。日本企業の対中ビジネスに有益なインサイト情報を、提供し続けてきたジャーナリストによるコラム。「チャイナ・プラス・ワン」ではバングラデシュの動向をウォッチしている。

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