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ポスト・ビッグデータ時代の経営

ビッグデータ時代の終焉で
社会と企業に何が起きるのか

KPMGコンサルティング
【第7回】 2018年8月6日
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本連載の第1回「ビッグデータ時代の終焉」から6回にわたって、潮目の変化とそれに対する経営の構えについて、私たちの考えを述べてきました。今回は、「ビッグデータ時代の終焉、そして」として、次の時代を私たちがどのようにとらえているのか、加えて各企業において必要となる備えについて私たちの考えを述べます。

Yasuhiro Hyashi林 泰弘(はやし・やすひろ)
KPMGコンサルティング
Advanced Innovative Technology
パートナー

大手コンサルティングファームにおいて、中央官庁及び独立行政法人向けに事業評価、業務効率化、ITアウトソーシングの推進に携わる。平成23年度より2年にわたり、国土交通省情報統括化責任者(CIO)補佐官に就任。 慶應義塾環境情報学部講師、会津大学非常勤講師、青森県統計データ利活用セミナー講師などを歴任。KPMGコンサルティングにおいて、先端技術を活用してビジネス変革を推進するAdvanced Innovative Technologyチームを統括している

すでに起きている変化

 私たちが日ごろ感じている変化は以下の3つに集約できます。

1.RMSシフト
2.川上からの逆襲
3.リアルタイム・バタフライ・エフェクト

1.RMSシフト
 小売業者(Retaila)はプライベートブランド商品を通じてメーカー(Maker)としての機能を持ち始めています。そしてメーカーについては、例えば自動車会社は、Maas(Mobility As a Service)を提供するサービスプロバイダー(Service Provider)にシフトしはじめています。業種を超えた新たな競争相手との戦いが始まりつつあります。

 グローバルに店舗を展開し、米国で成功をおさめつつあるドイツのALDI社に注目してみます【図1】。特徴からわかるように、小売業でありながら、メーカーとしての機能を持ち、グローバルでの展開に成功しています。100年以上の歴史を有する老舗企業でありながら、いまなお革新と成長を続けている興味深い企業です。

出典:KPMGコンサルティング

2.川上からの逆襲
 消費者から遠く、実態を把握することが困難であることから、川下に位置する業種に比べて不利とされていた川上に位置する企業が、消費者の動向を把握し、消費者に直接訴求することで囲い込みに成功し始めています。

出典:KPMGコンサルティング
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「ビッグデータ」が活用され始めた企業の現場で「ハードウェア資源不足に対する危機感」が問題となりつつある。この潮目の変化にいち早く気づいたコンサルタントが、「ビッグデータ時代の終焉」と「ポスト・ビッグデータ時代」の経営の要点を明らかにする。

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