『週刊ダイヤモンド』2018年9月8日号の第一特集は「まだまだあった不動産投資の罠」です。社会を揺るがせた「かぼちゃの馬車」問題など、数々の不動産投資の罠の全貌を明らかにしています。しかし、そんな罠が多い不動産投資の世界ですが、中には元手が掛からず、比較的リスクが低い投資手法もあります。これをやれば確実にもうかるということではありませんが、事例の一つとして参考になるでしょう。今回、特集で紹介した「戸建投資」と「空き地投資」の2つの手法について、特別にオンラインで公開します。

低収入で元手が少なくても、コツコツ投資すれば資産や増やせます。低収入で元手が少なくても、コツコツ投資すれば資産や増やせる Photo:PIXTA

「投資用のアパートやマンションに比べて、積算評価と利回りのバランスが良い。今、注目すべきは中古の戸建て投資です」。不動産仲介会社、姫屋不動産コンサルティングの姫野秀喜社長はそう話す。

 例えば、東京都足立区某駅から徒歩4分に立つ980万円の戸建てを、900万円の融資を受けて購入したとする。相続税路線価から導き出された積算評価は1200万円。つまり購入した時点で借金900万円に対して、300万円の資産超過となるわけだ。

 こんな戸建てを3戸買えれば、資産超過分が900万円となり、それを担保に次の投資ができる。こうして資産を蓄積すれば、「低所得者でもいずれ大型物件を狙えます」(姫野氏)という。これが戸建て投資の最大のメリットだ。