aauのピクセル3の採用見送りは「アップルへの過剰配慮」と、業界では勘繰る声も Photo by Hiroyuki Oya

 米グーグルの最新機種の採用見送りは、吉と出るか凶と出るか──。

 グーグルが自社開発した最新スマートフォン「Pixel(ピクセル)3」が日本に初上陸し、11月1日から販売を開始する。

 「ブレークスルーはAIとハードウエア、ソフトウエアの組み合わせでもたらされる」とグーグルのナンダ・ラマチャンドラン・シニアディレクターが語ったように、発表会で強調されたのはAIを活用したカメラ性能の高さだ。

 とりわけ目玉となるのは、スマホをかざすだけで外国語のメニューを翻訳したり、モデルが着ている服を教えてくれたりするなど、“カメラでググる”機能である。

 米アップルのiPhoneが独り勝ちの日本市場で、その対抗馬として注目が集まるピクセル3。通信大手3社ではNTTドコモとソフトバンクで販売される一方で、なぜかKDDI(au)は取り扱わないのである。

「台数は見込めない」

 この理由についてauは、「2018年秋冬モデルのラインアップを総合的に考え、今回は採用を見送った」と説明している。