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10年以上貫いてきた顧客中心設計が
ドロップボックスのアドバンテージ

――ヤミニ・ランガンCCO(最高顧客責任者)に聞く

ダイヤモンドIT&ビジネス
2018年11月16日
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クラウドストレージ(データ格納・共有サービス)としてビジネス利用も増加しているDropbox(ドロップボックス)。そのCCO(最高顧客責任者)のヤミニ・ランガン氏が初めて来日し、同社のグローバル市場での現状と日本市場への期待を語った。

ヤミニ・ランガン(Yamini Rangan)
Dropbox,inc. CCO(最高顧客責任者)

米国カリフォルニア大学バークレー校にて電子工学の学士号、コンピュータ工学の修士号とMBAを取得。修了後はSAP、Workdayで営業部門のリーダーとして大きな取引を成功に導いたほか、マーケティング、顧客部門など幅広い分野で20年以上の経験を持つ。2018年より現職

――CCOとは、何をする役職なのでしょうか。また今回の来日の目的は何でしょうか。

ヤミニ・ランガン氏(以下・略) CCOは、Dropboxの営業、マーケティング、サポート、パートナーシップなどすべての顧客関連部門を統括する役割を担います。全社の中で2番目に大きな組織です。

 また今回の来日の目的は大きく2つあります。まず1つは日本の顧客企業の声を聞くことです。すでに複数の顧客企業の幹部の方からDropboxについての率直な意見を聞くことができました。

 もう1つの目的は、この場所(日本法人)の従業員と会話をすることです。Dropboxにとって日本市場はグローバルで見ても指折りの規模で、成長のスピードは世界一速い。全社の成長戦略を担う重要な市場の1つです。そこで働くメンバーのために何が必要かかを直接知ることは、CCOである私にとって非常に重要な仕事です。

「使いやすさ」のために技術をつぎ込む

――Dropboxは、クラウド上のストレージサービスとしてユーザーが無料版から使い始めて、より高い機能を求める場合に有料サービスにアップグレードする「フリーミアム」のモデルで成長してきました。有料のユーザーが拡大している理由はなんでしょうか。

 Dropboxは非常にユニークなビジネスモデルを提供しています。はじめは個人的な情報の保管のために無料のストレージとして使い始め、そこから発展して部門内で利用が拡大し、ビジネス版の利用を開始、最終的に企業が全社導入する業務用の契約をする場合が一般的です。

 顧客企業はあらゆる業種のあらゆる規模に広がっています。日本では例えば関西大学が教員間、教員と生徒の間の情報共有で大きな成果を挙げています。もちろん個人で有料サービスを使っていただいている人もいますが、全体では、有料サービスを利用するユーザーの80%がビジネスでの利用となっています。

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