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レッドハットが開発者向け
個人指導サービスを始めた理由

末岡洋子
2018年10月4日
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Red Hatのグローバルサービス担当バイスプレジデント、ジョン・アレジオ(John Allessio)氏

オープンソースソフトウェア企業のRed Hat(レッドハット)が、自社技術を最大活用してもらうべく「Open Innovation Labs」というサービスを展開している。Red Hatの担当者が実際に顧客の横に座り、新しい開発のやり方を指導するという点が特徴。“個人指導”的なサービスが求められている背景には、顧客の強い要望があるという。Red Hatのグローバルサービス担当バイスプレジデント、ジョン・アレジオ(John Allessio)氏に話を聞いた。

開発担当者と膝を突き合わせて
アドバイスするサービス

――Open Innovation Labsを日本でスタートした理由は。

 Red Hatはオープンソースソフトウェア企業で、Open Innovation Labsは我々が持つ開発アプローチをパッケージ化したものだ。Red HatのDNAを伝えるものといえ、革新的なアイディアに向けた開発を支援するアジャイル開発などの手法、プロセス、アプローチを教える。

 技術的には、インフラソフトウェア、アプリケーションプラトフォーム、ミドルウェアで構成され、特徴は、“プッシュボタンインフラストラクチャ”として、使用するツールや技術がボタンをプッシュする感覚で自動的にインストール、設定される点だ。インストールや設定に時間を割くことなく、初日から開発の環境が整っている。

 流れとしては、事前作業からスタートし、我々の担当者が顧客の横に座って一緒にタスクを進める“レジデンシー”に入る。ここでは、Red Hatの知識やスキルを顧客に伝え、顧客が自分たちでチームを作成できる手助けをする。多くの場合で、アジャイル開発、スクラム開発、DevOpsなどの手法が入る。その後“デモ・ディ”として幹部の前で、事前作業とレジデンシーで達成したことを披露する。最終的に顧客自身がロードマップを進めていくというイメージだ。開始してから6週間から12週間でデモ・デイとなる。

――Open Innovation Labsを開始した経緯は?

 Red Hatはグローバルサービスとしてコンサルティング、トレーニングなどを提供しているが、世界の優良顧客約20社で構成される我々の戦略的アドバイザリーボードから、技術やツールだけでなく、何をすべきかをより具体的に、直接教えて欲しいというニーズがあった。

 異業種の参入など競合環境が大きく変化しており、企業は新しいビジネスモデルを開発したり、新しいアイデアを具現化するために組織を変えたい、市場に迅速に展開したい、などの課題を抱えている。

 そこで、顧客にハンズオンで手ほどきをしながら、新しいアプリケーションの開発方法を伝え、最終的に自社できるように支援するサービスを構築した。

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末岡洋子

すえおか・ようこ/フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている。

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