ネットニュースのコメントで
世論をつかむ

 市長になってからは視聴率データを見ることはないので、「Yahoo!ニュース」や「NewsPicks」のコメントなどを参考にして「風を読む」ようにしています。

 テレビや新聞の情報は誰か(具体的には報道デスクや編集長)の意志で編集加工された後に出てくるものですが、ネット記事のコメント欄は編集されていない生のデータです。もちろんそれは全国民の声ではないので、読み手側がメディア特性に応じて補正しながら読み解くことが必要ですが、ネットリテラシーが高い若い世代ほど、その編集前の生の情報から本質だけを見抜くことができます。

 私の場合も、事件や事故、災害のニュースにつけられた一般の方のコメントを流し見しています。すると、多くの人が共感をしているコメントはどれかが見えてきます。

 ただ、中には極端な意見や単に個人的な不満を吐き出しているだけの意見も交ざっているので、それは自分の中でさっとはじきます。すると、なんとなく世間の真ん中あたりの雰囲気がつかめてくるのです。

 場合によっては、コメント欄のほうが記事の内容以上に説得力があり、参考になることもあります。そうやって自分の感覚を補正していくのです。

 コメント欄を見るポイントは、あくまで、流し見で、薄目で、ふわっと見ること。一つひとつにとらわれるというより、あらかたの雰囲気と真ん中をつかむことが重要です。全体の雰囲気をつかむ、市民や国民がどう考えているかをざっくりつかむというのは、市政を進めていくうえで、大変参考になります。

次回は、プロレスから学んだリーダーの仕事についてお伝えします。12/13公開予定です)