パソコンを売るには、それを買うと
「どんな体験ができるのか」を伝える!

多くの人は、商品サービスそのものの価値をアピールするので、なかなかモノが売れません。

とある家電量販店で、店員さんが60歳を過ぎているであろう女性にパソコンの機能を紹介していました。
「最新のスペックを揃えていまして、クワッドコアのCPUで処理速度は速く、重量も従来のものより10%軽くなっているので良いですよ」
「はぁ…。そうですか…」

買う気が無いと思ったのか、その店員はその場を立ち去り、また別の店員が来ました。

店員:「パソコン使って何をされますか?」
女性:「そうねぇー、子どもや孫にメールを送ったり、年賀状作ったり、調べ物をするぐらいですかね」
店員:「なるほど、それだったら使いやすいシンプルなパソコンがいいですね。お孫さん遠方にいらっしゃるなら、TV電話ができたら嬉しくないですか?相手のスマホと繋いで顔を見てお話しできるタイプだと、こちらのパソコンがおススメです!」
女性:「まぁ、それはいいわね!あなたが言うなら間違いないでしょうから、それにします!」

機能の説明ではなく、そのパソコンでどんな体験ができるのか?
モノではなく、コトの価値を伝えることで、お客様に伝わるだけでなく信頼も得られるのです。
あなたの商品サービスの本当の価値は何か?
これを追求することで、お客様の反応が全く変わりますよ!

なぜ、コーヒー屋さんが、<br />コーヒーを売ることを目的にしてはダメなのか?羽田 徹(はだ とおる)
話し方コンサルタント・トップ講師プロデューサー・株式会社web-school.tv代表取締役
大学生の頃よりラジオDJを始め、1998年に大阪人気No.1のFM802主催の新人DJオーディションに合格。その後FM愛知や文化放送でラジオオDJとして10年間活動。番組降板により挫折し不動産投資会社の営業に転職。話し方を武器にさらに営業力を磨き、2年目にトップ営業になる。2008年にはその営業力が認められ倒産寸前だったロープライス眼鏡会社の取締役営業本部長に就任し、当時64店舗から110店舗への躍進を支える。またインターネットカフェ最大手にて社外取締役を歴任。2012年、ラジオDJとしての話し方の技術、営業力、組織マネジメント力、経営経験などを生かし、組織人事コンサルタント会社のリンクアンドモチベーションにてナビゲーター(研修講師)、ファシリテーターとして活動。大手企業からベンチャーまで年間100件以上登壇、延べ2万人以上の人たちと接する。研修講師の採用や育成の責任者も兼任。新人やマネジメント研修、エグゼクティブへのスピーチ・プレゼン指導、組織活性ワークショップ、働き方改革の為のロジカルシンキング講座などを得意とする。自身の経験から「学びでこの世界を豊かにする」を理念として活動中。著書に『ビジネスマンのためのスピーチ上手になれる本』(同文舘出版)がある。社会人のための「話し方動画教室オンライン」運営。