コレクションは見ていただくもの。売るものではない

「お金」に好かれる人、嫌われる人の習慣とは?本田健(ほんだ・けん)
作家
経営コンサルタント、投資家を経て、育児生活中に作家になるビジョンを得て、執筆活動をスタートする。「お金と幸せ」「ライフワーク」「ワクワクする生き方」をテーマにした1000人規模の講演会、セミナーを全国で開催。インターネットラジオ「本田健の人生相談~Dear Ken~」は3500万ダウンロードを突破。著書は、100万部を突破した『ユダヤ人大富豪の教え』(大和書房)など、著書は130冊以上、累計発行部数は700万部を突破している。2017年にはアメリカの出版社Simon & Schuster社と契約。初の英語での書下ろしになる著書はヨーロッパ、アジアなど世界25ヵ国以上の国で発売されることが決まっている。(Photo by 森藤ヒサシ)

本田:北原さんが「ブリキのおもちゃ博物館」を設立されたのは、37歳のときでしたね。

北原:当時人気だった『POPEYE(ポパイ)』という雑誌の表紙に、僕が持っていたブリキのおもちゃ(飛行機に乗るポパイ)が掲載されたんです。
その後、僕のコレクションが朝の情報番組『ズームイン朝!』で取り上げられたり、西武流通グループのテレビCMでも使われたりして、大きな話題になりました(カンヌ広告賞で銅賞を受賞)。そして、西武百貨店から「展示会」のお話をいただいたんです。展示会は大盛況。1週間で3万人ものお客さまがいらっしゃいました。

入場料は500円で、入場者は3万人。500円のポスター3000枚が完売。1週間で1650万円の売上です。「これはすごい!」と(笑)。何よりも、僕のコレクションを見て、たくさんの人が喜んでくださいます。「これは商売になる」と思いました。でも僕は、根っからのコレクターですから、「コレクションは手放さない」と決めてるんです。そこで、コレクションを売るためではなくて、「見ていただく」ために、ミュージアムをつくることにしたんです。

本田:これまでひとつもコレクションを売ったことはないのですか?

北原:今でも僕は、売るほうではなくて、買うほう。だから「コレクション同士を交換する」ことはあっても、売ることはない。「将来、高値で売れそう」という考えで選んだことは、一度もありません。