睡眠中の脳の活動を有効に使うためには、寝る前の時間をどのように過ごすかが大切になる。寝る前30分、寝る直前の1分に何をすればいいのか。そして、朝起きてからのちょっとしたことで、さらに記憶を定着させることができるという。53歳から資格の勉強を始め、91もの資格試験に合格した高島徹治氏の成功の秘訣とは?
寝る前の30分は
自分だけの時間にする
睡眠中の脳を有効に使うためには、「夜」の使い方が重要になります。
「夜」の中で大事なのは、寝る前の時間です。だいたい寝る30分くらい前からの過ごし方を変える。休息のために寝る準備をするのではなく、翌朝目覚め、そして爽やかな気分で活動するための準備時間をしっかり確保するのです。
30分前までは何をしてもかまいません。お酒を飲んでもいいし、インターネットを楽しむのもいいでしょう。家族団欒も人生の楽しみですね。でも、寝ようと思う時間の30分前になったら、一人になって自分だけの時間を過ごすようにします。
ここで気をつけたいのは、夢中になって30分が1時間になったり、2時間になったりしないようにすることです。
たとえば、勉強時間に充てたり、明日の仕事のために企画書をまとめたりしたとしても、30分でキッパリと切り上げます。ズルズル時間延長をしてはいけません。
大切な直前1分で
「夢活動」の準備をする
さて、30分の時間を一人で過ごし、いよいよ寝る時間になったとき――ここが最も大事なポイントです。時間にしておよそ1分。この1分間に何をするかで、次の朝が大きく変わってくるのです。
朝が変わるというのは、人生が変わることにつながります。すごくポジティブな気持ちで朝を迎えられるのですから、1日中、ポジティブな気分でいられるようにもなります。こうした日々を繰り返していけば、人生全体がより前向きに、よりハッピーになっていくわけです。
その人生をハッピーにする寝る前の最後の1分。成否はここにかかっています。私は53歳になってから資格試験の勉強を始めて、91の資格試験に合格しましたが、最大の勝因は、この1分にあったのではないかとさえ思っています。