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「脳」がわかれば「なぜ?」がわかる!

記憶力アップの秘訣は、「忘れる」こと

──忘れるのも才能のうち?

山元大輔 [監修] [東北大学大学院生命科学研究科教授/理学部生物学科教授]
【第17回】

人間は、脳あってこその存在。人の行動、思考、感情、性格にみられる違いの数々は、すべて脳が決めているのです。「心の個性」それはすなわち「脳の個性」。私たちが日常で何気なく行なっていることはもちろん、「なぜだろう?」と思っている行動の中にも「脳」が大きく絡んでいることがあります。「脳」を知ることは、あなたの中にある「なぜ?」を知ることにもなるのです。この連載では、脳のトリビアともいえる意外な脳の姿を紹介していきます。

記憶力のいい・悪いは
どこで決まる?

 人間の記憶の容量に限界はあるのでしょうか。これはむずかしい問題です。

 記憶にもいくつかのタイプがあって、ごく短い時間だけ覚えている記憶を「短期記憶」、2~3日前など最近の記憶を「近時記憶」、数年前以上など、かなり前の記憶を「遠隔記憶」といい、時間によって記憶のタイプは異なります。

 たとえば、短期記憶は不必要であれば1分以内に消え去っていきます。第15回で紹介したワーキングメモリーも短期記憶に似ていて、会話や計算のために必要なことを記憶しますが、それも用事が済めば消える運命にあります。

 となると、近時記憶や遠隔記憶がどれだけ蓄えられるか、それが問題となるわけです。記憶を蓄えるのはシナプスだという、いわゆる「シナプス説」によれば、シナプスの数が多く、それが柔軟であれば、記憶の容量は大きいということになるのでしょうか。しかし、その容量の限界がどれだけなのかとなると、それはまだ解明されていません。

記憶の消去こそが
容量を増やす

 記憶力のいい人であれば、それだけ容量が大きく、記憶力の劣る人は容量が小さいのか、それははっきりしません。それどころか、容量が記憶力の決め手ともいえないのです。なぜなら、どれだけ効率的に情報をプールし、利用できているかが重要だからです。

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山元大輔 [監修] [東北大学大学院生命科学研究科教授/理学部生物学科教授]

1954年東京都生まれ。東京農工大学農学部卒業後、同大学院農学研究科修士課程終了。理学博士(北海道大学)。ノースウエスタン大学医学部博士研究員、三菱化学生命科学研究所室長を経て、1999年から早稲田大学人間科学部教授。同大学理工学部教授を経て、現在、東北大学大学院生命科学研究科教授。同大学理学部生物学科教授。


「脳」がわかれば「なぜ?」がわかる!

人間は脳あってこその存在。行動、感情、性格の数々はすべて脳が決めています。「脳」を知ることは、あなたの中の「なぜ?」を知ること。当連載では、脳のトリビアともいえる、意外な脳の姿を紹介していきます。

「「脳」がわかれば「なぜ?」がわかる!」

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