経営×経理
周囲のネガティブな声に共感を覚えたら「自分のステージ」を見直そうスタッフ、マネジャー、担当役員と、経理関係者にはそれぞれのステージがある。そこで求められる意識や働き方とは何か(写真はイメージです) Photo:PIXTA

経理関係者はそれぞれの
ステージでどう働くべきか

 「経理部員」と一口に言っても、規模や業種により求められている職務は多種多様なはずです。しかしながら、筆者が講演や執筆のための取材をする中で懸念されるのは、「経理部員=経営管理者」であるにもかかわらず、彼らが企業経営の主軸と位置づけられていないという点です。PCに向かって黙々とデータ処理を行うような、どちらかといえば事務部隊としての印象が強いのです。

 このような事態が蔓延する理由は、人員不足などの影響により、経理部員が月次・日次業務をこなすことで精一杯のため、より貢献度の高い職務を目指すゆとりがないこと、経理マネジャーや経営陣といった上層部の意識自体に問題があることが挙げられるでしょう。

 このまま放置していれば、現時点でも経理部隊の機能不全が続くばかりか、先々も経理の役割が不透明なままである可能性が高く、人材育成や生産性向上の面でマイナス要素が多いはずです。

 もちろん、自社の経理部員らが常に切磋琢磨しながら職務を遂行し、自社に貢献しているのであれば、ここから先は読む必要はありません。しかし、わずかでも不安を感じるなら、本稿を参考にして、自らの職務を見直すほうがいいでしょう。

 今回は、経理関係者を待ち受ける「それぞれステージ」について、実務担当者、マネジャー、そして経営陣といった複数の立場から考え、それぞれのステージで求められる意識や働き方とは何かを考えていきます。

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大人しい経理じゃいられない! 未来に続く経理道

経理スタッフは「定型的な事務作業をこなす人材」と捉えられがち。彼ら彼女へ向けられる仕事の効率化と言えば、“仕訳の自動化”“仕事を属人化させない”といった、表面上の作業の改善を求めるものばかりだ。しかし、本来は経理=経営管理者なのだ。経理の能力を伸ばし、経営のために力を借りるにはどうしたらよいのか。様々な業種の経理畑を歩み、一担当者から管理職まで様々な立場を経験した著者が、経理環境改善のコンサルタントとして、実務者・管理者への支援活動に当たる中で感じたことをまとめる。

「大人しい経理じゃいられない! 未来に続く経理道」

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