本業の仕事でも同じだと思いますが、いつまでもマニュアルを読んでいて、仕事を覚えられるでしょうか。実際にやってみて、わからないことがあったら調べたり、先輩に聞いたりして、一歩ずつ成長してきたのではないでしょうか。起業にもまったく同じことがいえます。

 たとえば、起業のネタとして「カウンセリングルームの立ち上げ」を目指したとします。そのとき、学校でカウンセリング技術を学んだだけで大丈夫でしょうか。カウンセリング事業を立ち上げることと、カウンセラーになることはイコールではありません。とりあえず本などから(100点満点として)20点程度の専門知識を習得したら、次に必要な知識の習得に移らなければなりません

「まずは全体を学ぼう」と考えていると、いつまでたっても起業はできません。そのような考えになった場合、弱気な自分が「いますぐやらないで済む都合のよい理由」や「起業しないで済む言い訳」を見つけてしまったのです。「まずやってみよう! 何とかなるさ!」と何度も声に出して、すぐに軌道修正してください

お客様に知ってもらうことが大事

 20点の専門知識の次に必要な「知」は、顧客獲得のための知識です。

 いくらカウンセリングが上手になっても、売上が立たなければ、ただの趣味。厳しくいえば、ママゴトのようなものです。起業するためには、お客様を獲得する仕組みや情報発信の方法を知り、これを実践しなければなりません。

 顧客獲得のための知識にはいろいろなものがありますが、主に、関心を惹きつけるための「キャッチコピー」、自分や商品を広く知ってもらうための「ライティング」「SNSの育成・活用法」などが挙げられます。

 せっかく素晴らしいスキルや商品を持っていても、お客様に情報が届かなければ、それはビジネスになりません。

 起業できずに終わってしまう人の典型例として、専門知識の習得に力を注ぎすぎたり、最高のサービスをつくることにこだわりすぎたりして、「これだけ頑張ったのだから、きっとお客さんが来るはずだ」などと勘違いしてしまうことがあります。