トランプ米政権の安全保障政策を指揮してきたボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)が9月10日に更迭され、後任にオブライエン大統領特使(人質問題担当)が任命された。
最強硬派の退場が、北朝鮮非核化交渉やイラン情勢にどう影響するか。
トランプ政権では「安全保障政策のプロ」が次々に政権を離れることになっている。
同盟関係軽視のトランプ大統領が、来年の大統領選の「再選第一」で成果を焦り「Bad Deal(無分別な取引)」をするのを懸念する声も少なくない。
「リビアモデル」で大統領と“溝”
北朝鮮は「吸血鬼」と非難
トランプ大統領は、ボルトン氏を更迭した翌11日、記者団に「ボルトン補佐官は、金正恩朝鮮労働党委員長に対し、リビアモデルに言及する大きな失敗を犯した」と語り、北朝鮮政策で見解の相違があったことを強調した。