連載の第3回目は、弱者が生き残るためのカギとなる3つのポイントのうち【差別化】についてお話します。最後に、No.1になった企業事例をランチェスター戦略の観点からご紹介していますので、あわせて参考にしてください。
ランチェスター戦略を知っているかどうかが企業の生死を分ける
万有引力の法則が目に見えないように、ランチェスター戦略も目に見えません。しかし、仕事をすれば否応なく、あなたが好むと好まざるとにかかわらず、ランチェスター戦略はあなたを支配しています。
ちょうど万有引力の法則があなたを支配しているのと同じです。
ビジネスをしていれば、必ず1位の企業とそれ以外の企業が結果としてできます。
1位でなければ意味がないのか? そうではありません。
それぞれの企業には意味はあります。
しかし、1位以外は生き残れないのです。
日本電産の永守社長は「1位以外はビリと一緒」、リクルートの江副さんは「1位以外は死を意味する」といいました。
ビジネス社会では競争をせざるを得ない。
その時に弱者でも強者に勝つ競争戦略=ランチェスター戦略を知っているかどうかが、企業の生死を分けるのです。
ビジネスパースンとしても同じです。競争の仕方を知らなければコテンパンにやられてしまいます。そうなってうれしいはずがない。
だから、あなたもランチェスター戦略を知る必要があるのです。
ランチェスター戦略の3つのポイント
ランチェスター戦略は、No.1主義、足下の敵攻撃の原則、一点集中主義、ランチェスター第一法則、第二法則、弱者と強者の5大戦法、3:1、2:1、差別化などなど、いろいろ覚えようとすると、さらにわからなくなっちゃう人がいます。
なので、今回はランチェスター戦略をわかりやすくお話しするためにポイントを3つだけに絞りました。
それは【1.差別化、2.一点集中、3.No.1(ナンバーワン)】です。
ここからは、なぜ差別化をするのか? 差別化をしないとどうなるのか?
どうやって一点集中するのか?一点集中するとどういいのか?
No.1の事例は、どんなものがあるのか?などについて、なるべく身近なたとえを使って、わかりやすくお話ししていきたいと思います。
シンプルに弱者は【差別化】して、【一点集中】して、【No.1!】と覚えてください。