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エコカー大戦争!

三菱の社運がかかる世界戦略車・新型ミラージュ
なぜCMは「乗って!ミラージュ!!」とバブル期ノリ?

桃田健史 [ジャーナリスト]
【第121回】 2012年8月10日
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ジョン・トラボルタ?

 「乗って!ミラージュ!!」

 ノリは、バブル期。いや、原型は70年代後半の映画「サタデー・ナイト・フィーバー」の、ジョン・トラボルタの雰囲気だ。

 2012年8月1日、東京有楽町駅に隣接する、東京国際フォーラム7階。三菱自動車工業のグローバルコンパクトカー、新型「ミラージュ」の記者発表。

東京国際フォーラムで開催された新型「ミラージュ」記者発表会。壇上には、三菱自動車工業の益子修社長。また軽量化ボディを説明するため、各種の高張力鋼板の採用場所を色分けした展示ボディを公開。  Photo by Kenji Momota

 CMに出演する唐沢寿明、本仮屋ユイカの2人が「乗って!ミラージュ!!」の決めポーズを、三菱自動車工業・益子修社長に伝授した。その振り付けは…。

 ①左手を水平にし、その人差指で「低燃費!」、中指で「低価格!」、そして薬指で「コンパクト!!」と、数える。

 ②その三本の指の形をキープしたまま、「乗って!」で、左手をサッと高く上げる。右手は腰の位置、両足は左向きに。

 ③その三本の指の形をキープしたまま、左手を下ろして顔の前で右から左へ水平に引きながら「ミラーーージュ!!」と言う。左手の動きと連動して、カラダは右へ捻っていく。

 日本の新車CMは、世界の広告業界内では特異な存在だ。

 欧米では従来から、俳優やタレントが出演することが極めて少ない。またコメディタッチの展開も少ない。かといって、商品の性能を具体的に紹介するケースも少なく、ほとんどはイメージ広告である。こうした動向は新興国でも同じだ。

 対する日本では、自動車CMといえばタレントイメージに頼るケースが目立つ。そんななか、今回の新型「ミラージュ」のCMはコメディという範疇を越え、NHKの「サラリーマンNEO」に代表される、現実社会をデフォルメしたミニドラマ的な演出を取り入れた。

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桃田健史 [ジャーナリスト]

日米を拠点に世界各国で自動車産業の動向を取材するジャーナリスト。インディ500、NASCARなど米国レースにレーサーとしても参戦。自動車雑誌に多数の連載を持つほか、「Automotive Technology」誌(日経BP社)でBRICs取材、日本テレビでレース中継番組の解説などを務める。1962年生まれ。著書「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」好評発売中


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