2点を押さえた志望動機の具体例

具体例をあげて説明しよう。

「地方格差を情報通信技術でなくし、多くの若者の機会格差是正に貢献したい。
そして、自分は営業マンとして強みである行動力を存分に活かして貴社で活躍したい」

簡単ではあるが、この志望動機にはビジョンと能力の2点が入っている。

とはいえ、いきなりこのような志望動機を書くのはむずかしい。

この文章(志望動機)を完成されるプロセスで、以下のような点を明確にしておこう。

【成し遂げたいことの理由とそう思ったきっかけ】
 ・なぜ若者の地域格差と機会格差に問題意識を持ったのか?

【課題認識】
 ・若者の機会格差是正とはどう定義されているのか? その理由は?

【目的達成のための手段の明確化】
 ・なぜ情報技術でそれを改善したいのか?

【企業理解】
 ・その会社のどんなサービスで、何を改善できると思っているのか?
またそう思うのはなぜか?

【実際に自分が関わりたい仕事】
 ・なぜ営業として貢献したいのか?

【その仕事で生かせる自分の能力】
 ・営業マンとして活躍する要素としてなぜ行動力を選んだのか?

【その力が自分に備わっている理由】
 ・行動力の定義は何で、なぜその力が自分にはあるのか?

相手に何かを説明する際に大事なことは、論点を明確にすること。

加えて、それを説明するための根拠を明確にしておくことである。

そのためにも、志望動機を書くプロセスの中で上記質問(【】内)に答えられるよう、
自分の考えを整理しておく。これこそが事前準備である

いきなり100点のものを書くのはむずかしいので、
まずはひとつ、仮説を立てて「ひとまず自分はこうかな」と書いてみることをおすすめする。

そして、書いたものに対して、友人や社会人の方からフィードバックとアドバイスをいただき、アップデートしていくのだ。

ぜひ今日から取り組んでみてほしい。

※次回は多くの学生が就活で悩む「ガクチカ」が書けない問題について解説する。