就活本に初めて「自己分析」の考えを取り入れた本として
12年連続大学生協第1位のベストセラーを誇る『絶対内定』シリーズ。

コロナ禍で価値観が大きく変わるなか、会社選びも大きく変わってきている。
自分らしい働き方とは、生き方とは…、就職活動ができずにいる今、
じっくり自分と向き合う時間を『絶対内定』と過ごす就活生が増えている。

とりわけ、22年卒の就活生を取り巻く環境は激変している。

その中で、6月1日から就活情報サイトがいっせいにオープンし、
いよいよ就活生たちは、就職活動の第一関門である夏のインターンシップへの応募を開始する。

今回は、「ガクチカ」がないと悩む就活生に、今からできることをお伝えしていきたいと思う。

(構成/藤本健司、ダイヤモンド社・和田史子)

半数以上の就活生が「ない」と言う、「ガクチカ」(学生時代力を入れたこと)とは「ガクチカがない問題」を抱える学生は、コロナ禍で例年以上に増えているようだ。(Photo: Adobe Stock)
我究館・藤本健司副館長藤本健司(ふじもと・けんじ)
我究館副館長
千葉大学教育学部卒業後、(株)毎日コムネット入社。営業に配属され、2年目に優秀社員賞、3年目に社長賞を受賞。2012年「世界の教育問題に対峙したい」との思いから、青年海外協力隊としてケニア共和国で活動。3年間、JICAや現地の省庁と連携し、児童福祉施設における情操教育やカウンセリングに携わり、「人は志や気づきによって大きな成長を遂げられる」ことを実感する。2016年より(株)ジャパンビジネスラボに参画。我究館学生校の主担当コーチとして大学生をサポート。2017年10月より現職。外資系投資銀行、コンサルティングファーム、総合商社、広告代理店など、難関企業に多数の内定実績がある。

学生時代がんばったことが書けない、今の就活生

「ガクチカ」という言葉をご存じだろうか。

「学生時代力を入れたこと」の略で、就活の面接やエントリーシートで必ず聞かれる「学生時代がんばったこと」のことを指す。

年間2000時間ほど就活生と向き合っていると、

「学生時代がんばったこと(ガクチカ)がないんです!」

と言う学生は実に多い。中には、なぜか自信ありげに断言する学生にもよく出会う。

特に、最近はコロナの影響で、サークルやアルバイト、留学、部活など、これまで日常的に行われていたものが禁止もしくは自粛で、中断せざるを得ない状況が続いている。

ゆえに、人に自信を持って語れる実績や行動がない(と思っている)のだ。

この「ガクチカがない問題」を抱える学生は、コロナ禍で例年以上に増えていて、就活生のみなさんが大きな不安を抱えていると私は感じている。

不安を抱えている人達を分析していくと、大きく2点の課題が見えてくる。

1.自分のやってきたことに自信がない

2.そもそも自分自身に対して自信がない

いずれも「自信のなさ」が不安の原因である。