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放射能、アスベスト、有害ゴミ……「環境汚染大国ニッポン」

アスベスト分析法めぐり
世界の笑いものになる日本(中)

井部正之 [ジャーナリスト]
【第3回】 2012年8月31日
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7月1日に国際標準化機構(ISO)が発行した建材中にアスベストが含まれているかどうかを調べる定性分析の国際規格(ISO22262-1)では日本が提案してきた日本工業規格(JIS)による分析方式は採用されなかった。ところが行政や一部の専門家はJIS法の正当性を主張し、一方でISO法の精度に疑義があると反発する。それはいったいなぜなのか。

日本もJIS落選に賛成

前回、アスベスト定性分析におけるISO法制定でJIS法が落選した理由は「不正確」のためとの指摘について、ISO会合で日本が披露した間違いだらけの分析結果とあわせて紹介した。この件について初めて公の場で関係者が口を開く機会が8月にあった。

 8月9日、環境省は建築物の改築・解体時におけるアスベスト対策の強化を検討する「石綿飛散防止専門委員会」を開催した。以前に週刊ダイヤモンドの記事でも取り上げた大気汚染防止法の改正に向けた動きである。3回目の会合となるこの日は、関連団体へのヒアリングを実施していたのだが、その席でのことだ。委員の1人で、ISO技術委員会の委員でもある東洋大学客員教授の神山宣彦氏が強い調子で批判した。

 「毎日新聞にJIS法に欠陥があるとの記事が載ったが、むしろこの記事が欠陥だとはっきり言いたい」 

 毎日新聞の記事とは、この日の委員会の資料として配られたものだ。6月25日付けの同紙は大阪版夕刊で〈アスベスト:石綿検出、JIS法落選 ISO、欧米型を採用〉との記事を掲載。国内メディアで唯一、JIS分析法のISO法への落選を〈日本で使われている日本工業規格(JIS)の方法は欠陥があるとして、採用されなかった〉と報じていた。

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井部正之 [ジャーナリスト]

地方紙カメラマン、業界誌記者を経て、2002年よりフリー。現在アジアプレス・インターナショナル所属。産業公害や環境汚染、ゴミ問題などを中心に取材している。


放射能、アスベスト、有害ゴミ……「環境汚染大国ニッポン」

2011年3月11日、東日本大震災が発生し、東京電力福島第一原子力発電所の事故による大量の放射能がまき散らされた。それ以来、私たちの生活は大きく変わった。降ってくる雨水、蛇口から出る水、スーパーで売られている食べ物……、ありとあらゆるものが、放射能に汚染されているのではと、汚染を疑わざるを得なくなったのだ。しかし、こうした私たちの生命と健康を脅かす汚染は、なにも3.11で始まったわけではない。アスベスト、他のさまざまな有害ゴミは、もともと私たちの生活のすぐそこに存在した。環境汚染大国ニッポンー◯。その実態をレポートする。

「放射能、アスベスト、有害ゴミ……「環境汚染大国ニッポン」」

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