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大学4年生を持つ保護者の約4分の3
「就職に関して親ができることは少ない」と回答

小川 たまか
【第93回】 2012年9月25日
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 大学生の就職内定率が伸び悩み、“就職難”と呼ばれて久しい昨今。大学生の子を持つ親たちは、どんな心境で彼らを見守っているのだろうか。ベネッセ教育研究開発センターが行った調査では、3~4年生の男子大学生を持つ母親の約3人に2人(64.2%)が、「卒業後にすぐ就職できるかどうか」を心配しているが、「就職に関して親ができることは少ない」と感じている大学4年生を持つ保護者も72.3%に上ることが分かった。

 調査期間は2012年3月24日~27日。調査対象は、全国の大学1~4年生の子どもを持つ保護者6000人(父親3000人、母親3000人)。子どもの学年は全学年均等。子どもの性別は男子57.8%、女子42.2%。

学年ごとに上昇する就職への不安
「母親×息子」の対話不足も背景に

 まず調査では、「大学生活の心配ごと」を保護者たちに聞いたところ、「とても心配した」「まあ心配した」と答えた人の割合が全学年共通して最も多かったのは、「生活リズム」(62.6%~64.8%)。大学では高校までと比べ遅刻・欠席の管理が厳しくないこと、親元を離れる学生も多いこと、深夜までのアルバイトや飲み会が増えることなどから生活リズムが崩れやすい。「大学時代だけの特権」と考えることもできるが、社会人になってからは生活リズムを元に戻さなくてはならないため、夜型の生活になってしまうことなどを気にする保護者は少なくないだろう。次いで多かったのが「健康状態」で、大学4年生の保護者が最も多く、58.0%に上った。

 学年によって「心配した」と答える割合が異なったのが、「卒業後にすぐ就職できるかどうか」について。「とても心配した」「まあ心配した」と答えた大学1年生の保護者は38.6%だが、学年が上がるとともに上昇し、大学4年生では59.7%に。詳細に見ていくと、3~4年生の男子学生を持つ親では59.5%が心配したと答え、女子学生を持つ親(58.7%)よりも若干割合が高かった。

 4年生を持つ保護者は、「子どもの進路について、期待や希望を伝えた」(57.3%)、「具体的な就職活動先のアドバイスをした」(43.3%)、「子どもの進路に関する情報を、インターネットや雑誌・書籍などから情報収集した」(37.7%)、「子どもが就職に困っていたら、親として活動するのは当然だと思った」(41.2%)といった関与をしており、子どもの就職活動について具体的に行動したり、考えてたりしている人が多い。しかし一方で、約4分の3にあたる72.3%もが「就職に関して、親ができることは少ないと感じた」と答えている。

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