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小さな会社は「決算だけ」税理士に頼みなさい!
【第2回】 2012年9月25日
著者・コラム紹介バックナンバー
土屋裕昭 [税理士、CFP、登録政治資金監査人]

税務調査が入っても大丈夫!
「決算だけ」でいいこれだけの理由

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「決算だけ」にすれば大幅なコストダウンが可能、とはいえ、心配なのは税務署の反応ではないですか? でも、「決算だけ」だからといって税務署が厳しくなることは一切ありませんし、もし税務調査が入ったとしても心配いりません。連載2回目は「決算だけ」でOKな理由を説明します。

税務申告だけなら「決算だけ」でOK
「決算だけ」にもっとも適した会社とは?

 第1回で、小さな会社にとって、税理士への顧問契約料は軽い負担ではないというお話をしました。

 仮に年間60万円の顧問契約料を半額の30万円に抑えることができれば、40歳の社長なら60歳までに600万円ものお金を手元に残すことができる計算になります(もちろん、別途税金等はかかってきます)。

 その実現のための方法が、顧問契約は結ばず、年に1回「決算だけ」を依頼するスタイルに切り替えるものです。現在の顧問契約先が応じてくれない場合は、ネットなどを利用して「決算だけ」に積極的に対応している税理士を探してみるといいでしょう。

 「決算だけ」の料金相場は、年間の売上高のほかに、会計ソフトに入力済みか否か、また訪問や消費税の有無などによって異なりますが、年間売上1億円未満の会社であれば、およそ10~30万円が相場です。顧問契約から切り替えるだけで、大幅なコスト削減が簡単に実現できるのです。

 ただし、「決算だけ」の場合、決算書の作成から税務申告までを短時間で済ませなければならないため、税理士のキャパシティの問題から、規模の大きな会社は引き受けてもらえないケースも出てきます。従業員数5人以下、売上規模5000万円以下、年間で繰り越す通帳が2冊以下の会社がもっとも向いているといえるでしょう。

 実際に依頼する場合は、
(1)帳簿付けまで会計ソフトで済ませてあり、決算&税務申告だけを依頼する
(2)経費精算までエクセル等で済ませてあり、帳簿付け(会計ソフトへの入力)から決算&税務申告までを依頼する
(3)経費精算の集計から、帳簿付け、決算&税務申告までをすべて依頼する

 この3パターンを基本に、年末調整や源泉徴収票の作成なども併せて依頼することもできます。

 「決算だけ」は顧問契約と比べて、時間の制約上、領収書や帳簿を細かく見ていくことはできません。そのため、ポイントを絞ったチェックとなりますが、そのせいで税務署から指摘を受けるような問題が発生することはまれです。

 コストパフォーマンスの面で、「決算だけ」の魅力は大きいのです。

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土屋裕昭(つちや・ひろあき) [税理士、CFP、登録政治資金監査人]

1973年生まれ。大学卒業後、一般企業勤務を経て、簿記知識ゼロから3年間で税理士試験合格。設立間もないベンチャー企業から上場会社まで、幅広い法人クライアントをサポート。特に、中小企業のサポートを得意としており、商人気質を持った税理士(実家は、新宿でお好み焼き店を営んでいる)として経営者からの信頼も厚い。「決算だけ」の先駆的存在。共著に『やさしくわかる経理・財務の基礎知識』(税務経理協会)、『経理・財務スキル検定FASSテキスト&問題集』(日本能率協会マネジメント)、監修に『小さな会社 社長が知っておきたいお金の実務』(実務教育出版)など。


小さな会社は「決算だけ」税理士に頼みなさい!

税理士に「決算だけ」を依頼することができるってご存知でしたか? でも、税理士と顧問契約をしていないと、税務署ににらまれたり、銀行から融資を受けられなくなったりするのでは……。そんな不安を持つのも当然です。普通の税理士は絶対に教えてくれない、「顧問契約なし」で税務署も銀行も問題なし!の方法をお教えします。

「小さな会社は「決算だけ」税理士に頼みなさい!」

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