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エコカー大戦争!

「ワゴンR」vs「N Box」
次世代“軽”戦争にVW「up!」も参戦
国内低価格車市場は乱世に突入!

桃田健史 [ジャーナリスト]
【第125回】 2012年9月26日
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ここまでやるか!?
新型ワゴンRの出来栄え

 軽自動車市場でいま、各社間の戦いがヒートアップしている。

20年の歴史、第五世代となった、スズキ「ワゴンR」(左)。スポーティタイプの「ワゴンRスティングレー」(右)。東京ディズニーランド近くのホテルでの報道陣向け同車試乗会にて Photo by Kenji Momota

 2012年9月6日の全国発売に向けて、8月後半からスズキ新型「ワゴンR」のテレビのティザー(予告)CMが目立った。

 俳優・渡辺謙を起用し、こう告知した。

 「実は、クルマの燃費を良くする方法、まだあったんです。(両手のなかにコンピュタグラフィクスで電流を描き)キーワードは発電!」

 燃費、方法、まだ、あった。

 こうした語彙からは、軽自動車市場での熾烈な競争の現状が見て取れる。実は同市場、昨年後半から今年前半にかけて大きく変動しているのだ。

 では、まずは新型「ワゴンR」の出来栄えから紹介する。

 2012年9月18日、ホテルオークラ東京ベイ(千葉県浦安市)を基点に行われた、同車の報道陣向け試乗会に参加した。

 「ワゴンR」は1993年9月に誕生、今回が第五世代となる。2012年7月時点での累計販売台数は377万9118台。そのうち、同年6月時点での保有台数は293万6000台だ(スズキ調べ)。この20年間で、1995~2001年、2003年~2011年の合計16年間、軽自動車で年間販売台数第一位となった。まさに、軽の王道である。

 今回、第五世代の使命として「社内で王道進化という造語を造って開発にあたった」(同車開発関係者)という。

 「ワゴンRは初代で基本的な商品性は確立。それが、より良くなる方向で進化することが求められている」と、スズキは市場の声を分析している。

 その結果、今回出来上がった第五世代は、”まるで軽ではないようなクルマ”のレベルにまで進化した。

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桃田健史 [ジャーナリスト]

日米を拠点に世界各国で自動車産業の動向を取材するジャーナリスト。インディ500、NASCARなど米国レースにレーサーとしても参戦。自動車雑誌に多数の連載を持つほか、「Automotive Technology」誌(日経BP社)でBRICs取材、日本テレビでレース中継番組の解説などを務める。1962年生まれ。著書「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」好評発売中


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