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「遺影作成」受注は全国シェア25%! 広島から世界市場を狙う
アスカネット代表取締役 福田幸雄

週刊ダイヤモンド編集部
【第58回】 2008年12月29日
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アスカネット代表取締役 福田幸雄
アスカネット代表取締役 福田幸雄

 「これまで乗り継いだクルマは外車ばかり数十台。使ったカネは軽く億を超えている」

 病膏肓に入るとも、煩悩ともいえるだろうか。クルマは数多い趣味の一つにすぎないが、いったん天啓ともいえるひらめきを感じると、とことんまで没頭するのが、アスカネットの創業者・福田幸雄という男の生き方である。

 これで一度は人生を棒に振りかけた。自らが初めて設立したアパレルメーカーをつぶしてしまったのだ。

 文化服装学院出身の福田にとって、アパレルは身近な商売だった。「ファッションブームだった当時は、ITバブルの頃とまったく同じで、若い人がどんどん市場に入ってきて、ほとんどがある程度の成功を収めることができた」。1970年代半ばの話である。

 ミニスカート、ミリタリールック、ホットパンツにサブリナパンツ。時代のセンスを取り入れた若きデザイナーたちが作るカジュアルが飛ぶように売れていた。そのなかにあっても、花柄プリントを裏返しで使うなどの大胆な素材使いで注目を集めた福田の服は、有名女優にも愛用されていた。

 テレビにも出演していた福田の存在を大手の百貨店が見逃すはずがない。「三越、伊勢丹、高島屋、西武、あらゆる百貨店に商品を納入していた。丸井には全国32店舗に専門売り場があった」という。

 しかし、この好調は1年しか続かなかった。規模の拡大ばかりに目を奪われていて返品のことを考えていなかったのだ。冬が終わる頃には大量の不良在庫を抱えて、ついに運転資金が底を突く。社員20人の会社はあえなく整理となった。

 82年、福田は故郷の広島に帰る。もう事業をやる気はなくなっていた。

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