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ダージャリスト・石黒謙吾の 「科学するダジャレ」~地アタマが良くなる知的メソッド

間接ダジャレは会話よりメールやりとり向き
遠回りの思考プロセスで発想力が身につく

石黒謙吾 [著述家・図考師]
【第16回】 2012年10月23日
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ダジャレはトーク中で
楽しむだけのものではない

 「じゃあ、契約書のあきこを…いや、雛形を作ってくれたまえ」

 唐突なこんな入りをしましたが、この構文がいかに知的な思考プロセスを育むかを今回解説してみましょう。

 みなさま、ダジャレは「しゃべるもの」と決めつけてはいませんか? それは、助詞、助動詞含みの子どもレベルなオヤジギャグと混同かつ蔑視され、会話中でしかイメージされていないからでありましょう。

 しかし、僕が定義する広義のダジャレは、世界各地で昔からたしなまれていた知的遊戯であり、決してトーク中に笑うためだけのものではありません。もちろんイギリスをはじめとする欧米の「ウィットに富んだ会話」は日本的に言えば“粋”ですが、文字もまた良し。

 「単語」としてその構造を愛でる――。視覚から入れて脳内で認識し面白がるのもありなのです。聴覚でなくとも、ライブ感がなくとも、ダジャレの記号的妙味を感じて面白がったり、作るときの知的興奮は、まったく同じ思考回路です。さらに言うとこちらは、「文章中の使い方として」もその粋を堪能できるのです。

さらりと文章に挿入することで
潤いをもたらす「書くダジャレ」

 「しゃべり・聞きダジャレ」でなく「書き・読みダジャレ」の場合、ゆっくり作ることが可能。受け手としても、意味を捉えるのはじっくり構えてオッケー。余裕が出るのでコミュニケーションの潤いある楽しみにもってこい。

 しかも、ここからが大事。しゃべりだと、「オレはそんなキャラじゃないし……」とか「照れくさくて……」とか「引かれたくないなあ……」とか雑念が入って、ダジャれない人でもあーら不思議、文字にすればその抵抗感はどこえやらとなるのです。

 加えて受け手もダジャレ含みのメールなど読み、「あら、ふだんお堅いイメージの方なのに、意外とくだけてんのね❤」となるのは間違いないときたもんだこりゃ!

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石黒謙吾 [著述家・図考師]

いしぐろ・けんご/1961年金沢市生まれ。映画化もされたベストセラー『盲導犬クイールの一生』をはじめ、『2択思考』『エア新書』『分類すると地アタマが良くなる』『ダジャレ ヌーヴォー』など、硬軟取り混ぜ著書多数。チャートを用いて構造オチの笑いに落とし込む「図考師」としての著書に『図解でユカイ』が。プロデュース&編集の書籍も幅広いジャンルで200冊を手がける。野球とビールと犬と笑いを愛する。全キャン連(全国キャンディーズ連盟)代表。
■ブログ=イシブログケンゴ
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ダージャリスト・石黒謙吾の 「科学するダジャレ」~地アタマが良くなる知的メソッド

40年間の蓄積から導き出した、ダジャレの記号学的構造解析。「ラップもダジャレだ!」ダジャレ界に革命を起こした伝説の書『ダジャレ ヌーヴォー』の著者であり、ダージャリスト、ダジャリエの石黒謙吾が、クリエイティビティの高い知的な言葉遊びをアカデミックに解説。助詞・助動詞を含めてはいけない、かかりの深さ、母音列&子音列の基本活用、差し替え・加減・倒置など構造の14分類、B面という考え方、遠回りの妙、知的なラリー……。単なるお笑いネタとは一線を画す内容は、地アタマを良くし、スマートなコミュニケーション力も。バカなやつほど「さむ~い」、デキルやつは「クール!」

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