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ダージャリスト・石黒謙吾の 「科学するダジャレ」~地アタマが良くなる知的メソッド

ダジャレに好意的反応あればさらに盛り上げ
押し込むメソッドを焼肉屋での多様な実例から

石黒謙吾 [著述家・図考師]
【第15回】 2012年10月9日
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相手の好意的反応があれば
遠慮なく「ヒッティング」!

 さて、前々回前回と、ダジャレに対する反応がマイナス方向な場合の対処例を挙げてきましたが、今回はプラス方向の場合に転じましょう。事後処理パターン分類(2)-(b)<反応あったらさらにがっつりと盛り上げるため>を。

 周囲に爆笑が生まれたときはもちろん、クスッとしたときでもばっちり、声には出さずとも軽く微笑んで無言なんて場合ですら十分堂々たるプラス方向。好意的なレスポンスなわけですから、ここはポジティブシンキングで遠慮なく、あなたのノリをかぶせていきましょう。

 前回の(2)-(a)<相手orみんなが反応に困っているときに会話をつなぐため>のケースでは「送りバント」でした。しかし、同点で迎えた9回裏ノーアウト満塁のここは、押せ押せムード強気一辺倒で「ヒッティング」です!

 おさらいでさらに分類整理を記しておくと、(2)-(b1)<ウケた空気をさらにアオリorかぶせて盛り上げる>と、(2)-(b2)<ひざかっくん的空気なら自分のアホさを増幅して和ませる>の2パターンがあります。

 まずはオーソドックスな前者、ウケた流れを増幅させるパターンから。これはレスのうち、もっとも展開しやすい、というか、好意で迎えてくれたのだからいったんそこにあぐらをかいてヨシ。

 このイケイケな状況時は余計なことは考えず、「関連ダジャレを矢継ぎ早に放っていく」というアグレッシブな対処に尽きます! 前回の最後で説明した、「同じ目的語、加工語の、同義度ダジャレを繰り出す」と極めて似ていますが、こちらはもっと言葉自体は離れていっていい。大きなジャンルで関連していて、話題が逸れていかない程度に広く捉えてオッケーです。つまり、考えやすい。

ここから焼き肉屋で飲み会!
構造変化系、身振り系……etc

 ではいつものように実例へ進みますが、今回はより明快に比較できる例とするため、全編、焼き肉屋でオーダーするときの状況に限定していってみましょう。たくさんの例に触れることで、勢いのエッセンスを感じて、実生活の中でTPOに合わせて使っていってください。

 まず基本形。さらりと「すいませーん。じゃあまずは、カルビ真一でしょ」とかましたら、ドッときたとしましょう。ちなみにこれ、文字ヅラで読んでるだけだと特にウケそうに思えないでしょうけど、タイミングやそこにいる人との関係で意外ときたりします。軽部真一フジテレビ入社以来27年使ってる僕の実体験から、ほどほどの太鼓判を。

 ここでたとえば「リゾートと言えば、カルビ海だよね」とか「寺尾聰が歌ったカルビーの指輪好きだったなあ」と苦しみながらもカルビという目的語で続けるのは、前回書いた反応薄いときの対策。しかしここでは、レシーバー側がオープンマインドになっているので、焼き肉屋内に散らばる言葉で別のダジャレを繰り出すわけですね。

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石黒謙吾 [著述家・図考師]

いしぐろ・けんご/1961年金沢市生まれ。映画化もされたベストセラー『盲導犬クイールの一生』をはじめ、『2択思考』『エア新書』『分類すると地アタマが良くなる』『ダジャレ ヌーヴォー』など、硬軟取り混ぜ著書多数。チャートを用いて構造オチの笑いに落とし込む「図考師」としての著書に『図解でユカイ』が。プロデュース&編集の書籍も幅広いジャンルで200冊を手がける。野球とビールと犬と笑いを愛する。全キャン連(全国キャンディーズ連盟)代表。
■ブログ=イシブログケンゴ
著書・編書一覧


ダージャリスト・石黒謙吾の 「科学するダジャレ」~地アタマが良くなる知的メソッド

40年間の蓄積から導き出した、ダジャレの記号学的構造解析。「ラップもダジャレだ!」ダジャレ界に革命を起こした伝説の書『ダジャレ ヌーヴォー』の著者であり、ダージャリスト、ダジャリエの石黒謙吾が、クリエイティビティの高い知的な言葉遊びをアカデミックに解説。助詞・助動詞を含めてはいけない、かかりの深さ、母音列&子音列の基本活用、差し替え・加減・倒置など構造の14分類、B面という考え方、遠回りの妙、知的なラリー……。単なるお笑いネタとは一線を画す内容は、地アタマを良くし、スマートなコミュニケーション力も。バカなやつほど「さむ~い」、デキルやつは「クール!」

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