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「どん底のシステム会社を個性輝く存在へ」(日本ネットシステム、双葉教育・市川博子)(前編)――元MS日本法人会長古川享が聞き出す 今を駆けるスマート・ウーマンの本音

林 正愛 [アマプロ株式会社社長]
【第4回】 2012年10月25日
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市川 いろいろな体験授業を開催していて、講師はオリンピック選手やテレビでもおなじみの著名人、大人を教えているようなプロフェッショナルなど、一流の人に来てもらっています。モンテッソーリやシュタイナーの講師に体験授業をやって貰ったこともあります。古典的な教育道や先鋭的な能力開発法等は、毎日取り入れるのには、若干偏りがあると感じる点もあるのですが、体験学習の一貫としては、子どもにとって、とても刺激的で面白いと思っています。先日はカメラ撮影会を開催しました。

古川 カメラ撮影会だと、子どもは自分が被写体としてポーズをとるだけではなく、過程を楽しむことも創造性を育む良い機会ですね。ともすればポーズをとるだけで終わってしまいがちですが、ライトをどう照らすか、どう写すかなどを経験しながら、いろいろ工夫することで学ぶことが多いですね。

市川 事前に打合せをして「ビフォーアフターをやろう」ということにしました。最初に何も言わずに撮り、講義をしてその後また撮ることにし、どれくらい違いが出るかを見てみました。本当に大きく変わりました。最初に撮ったときは9割の子が直立不動だったのですが、とにかく子どもには自分になりきろう、可愛いポーズをやってごらんと伝えると、見違えるようになりました。とても面白い経験だったようです。あるときには、渋谷みつばちプロジェクトの協力で、子どもたちがはちみつを絞って、その場で試食したり、蜜蝋でろうそくを作ったりもしました。
※ 渋谷のビルの屋上で養蜂を行い、蜂蜜を採取して販売も行っている自然環境保護団体。

古川 ありきたりの教育を毎年同じように行うのではなく、子どもが何かの気づきを得るためのきっかけをつくるスタイルでやっていますね。一人ひとりが何かを習得して、自分自身が新しい発見をするという育て方がとても素敵です。

市川 今年から理科実験教室もやっています。私の父はNECの中央研究所の所長だった人ですが、今は退職していて、もともと港区の理科実験教室に応募しようと言っていたのですが、それならばここでやってほしいとお願いしました。「未来を担う子どもたちに科学の楽しみを教えたい」ということで、マヨネーズやバターを作るというところから始めて、万華鏡や懐中電灯作り、重さ比べの実験など毎回とても楽しそうにやっています。

桜蔭中学の卒業論文でゲームをつくる!

古川 話を戻して、市川さんとITのつながりについて聞かせてくれますか。コンピュータとどのように出会い、活用し、どんな仕事をしてきたのでしょうか。それまでプログラム設計をしたことはあるのですか。

市川 学部時代はプログラミング実習の授業は取りましたが、専門は応用化学でした。

古川 パソコンにさわったのはいつ頃でしょうか。最初に触ったマシンは何ですか。

市川 NECのPC98です。私は桜蔭中学の出身なのですが、中学の卒業論文というのがあって、そのときにPC98でゲームをつくるというのをやりました。ゲームと言っても本当に簡単なものです。

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林 正愛
[アマプロ株式会社社長]

りん・じょんえ/BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ、ファイナンシャルプランナー、英検1級、TOEIC955点。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。British Airwaysに入社し、客室乗務員として成田―ロンドン間を乗務。その後中央経済社、日本経済新聞社にて、経営、経済関連の書籍の企画および編集を行う。2006年10月にアマプロ株式会社を設立。仕事を通じて培ってきたコミュニケーション力や編集力を活かして、企業の情報発信をサポートするために奔走している。
企業の経営層とのインタビューを数多くこなし、その数は100名以上に達する。その中からリーダーの行動変革に興味を持ち、アメリカでエグセクティブコーチングの第一人者で、GEやフォードなどの社長のコーチングを行ったマーシャル・ゴールドスミス氏にコーチングを学ぶ。現在は経営層のコーチングも行う。コミュニケーションのプロフェッショナルが集まった国際団体、IABC(International Association of Business Communicators) のジャパンチャプターの理事も務める。2012年4月から慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科で学んでいる。2児の母。

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日本経済の屋台骨を支えてきた製造業が苦しむ中で、さまざまな技術革新が生まれ、グローバル競争の新たな舞台となっているIT業界。いまやあらゆるビジネスがITを抜きにしては、競争力が立ちいかないのが現状だ。男性のイメージが強いIT業界で、実は多くの女性たちが活躍している。IT業界やそれに関わる仕事をして活躍している女性たちに焦点を当てながら、新しい競争の時代のリーダー像を紹介していく。
 

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