(3)酸化した油は控える

 時間のたった油、何回も使った油は体内を酸化させるので、体内の老化や生活習慣病につながりやすくなります。揚げ油は早めに使い切るようにする、調理してから長時間経過した揚げ物は食べないようにすることも良い工夫です。

 また、体に良いとされる亜麻仁油やえごま油も、加熱すると酸化してしまいます。生で食べられる風味のよい油は、サラダにかけて食べるか、汁物にそのまま入れてとるのがおすすめです。

(4)食物繊維も一緒にとる

 揚げ物を食べる時には、海藻類やきのこ、野菜などの食物繊維が豊富な食材と一緒に食べるようにすると、余分な脂質やコレステロールを吸着して排出してくれます。よくかむことにもつながり、早食いや食べ過ぎを防ぐ効果も期待できます。

揚げ物を食べるときは、温野菜やサラダなどでできるだけ野菜・キノコ類を食べるようにしましょう Photo: PhotoAC揚げ物を食べるときは、温野菜やサラダなどでできるだけ野菜・キノコ類を食べるようにしましょう Photo:PhotoAC

 糖質制限中は、タンパク質をしっかりとることが大切になります。しかし、タンパク質源を揚げ物中心に食べるのは、肥満や生活習慣病のリスクが高まるので、避けましょう。食べる時間帯を意識する、焼く、煮る、蒸すといった油をあまり使わない調理法もバランスよく献立にとり入れるといった工夫をしていきたいですね。


参考資料
糖尿病ネットワークHP
Risk of obesity from eating fried foods may depend on genetic makeup(ハーバード公衆衛生大学院 2014年3月18日)