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森信茂樹の目覚めよ!納税者

総選挙の争点(1)本来問われるべき
「消費増税」「社会保障改革」はどこにいったか

森信茂樹 [中央大学法科大学院教授 東京財団上席研究員]
【第39回】 2012年11月27日
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2つの論点を
見極めることが重要

 総選挙が始まる。選挙の現実的な焦点は、自公で過半数をとることができるかどうか、できなかった場合、連立政権の形として、自公プラス民主党でいくのか、自公プラス日本維新の会(以下、維新)なのか、という点にある。どちらが実現するかによって、今後わが国の進路は相当異なるだろう。

 その枠組みは、国民が特定の政党、候補者を選択することによって結果的に決まるので、われわれには選択にあたっての何らかのものさしが必要となる。私は、今回の選挙は2つのことを見極めることが重要だと考えている。

 第1に、それぞれの政党の主張する政策の本質である。単に選挙目当てで有権者に甘い政策を主張しているのかどうか、主張の中身が経済社会にどのような影響を及ぼすのか、実行不可能な財源なきバラマキが主張されていないか、というような点がポイントとなる。

 第2に、主張を実現させていく政策遂行能力だ。国民の利害や考え方が多様化してきている今日では、大きなビジョンを掲げていても、それを実行に移すには、人々を説得し納得させ、まとめ上げ、合意させるという超人的な政治的センスと能力が要求される。一部の政党が目の敵にする官僚組織との戦い(?)もこの論点の中に入る。

 そこで、2回に分けて、選挙の争点を点検してみたい。1回目は経済財政政策を中心に、2回目は政策遂行能力を中心の論じる予定である。

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森信茂樹 [中央大学法科大学院教授 東京財団上席研究員]

(もりのぶ しげき)法学博士。東京財団上席研究員、政府税制調査会専門家委員会特別委員。1973年京都大学法学部卒業後、大蔵省入省、主税局総務課長、東京税関長、2004年プリンストン大学で教鞭をとり、財務省財務総合研究所長を最後に退官。その間大阪大学教授、東京大学客員教授。主な著書に、『日本の税制 何が問題か』(岩波書店)『どうなる?どうする!共通番号』(共著、日本経済新聞出版社)『給付つき税額控除』(共著、中央経済社)『抜本的税制改革と消費税』(大蔵財務協会)『日本が生まれ変わる税制改革』(中公新書)など。
 

 


森信茂樹の目覚めよ!納税者

税と社会保障の一体改革は、政治の大テーマとなりつつある。そもそも税・社会保障の形は、国のかたちそのものである。財務省出身で税理論、実務ともに知り抜いた筆者が、独自の視点で、財政、税制、それに関わる政治の動きを、批判的・建設的に評論し、政策提言を行う。

「森信茂樹の目覚めよ!納税者」

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