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不機嫌な就活 辻太一朗

就職サイトオープン直後から説明会予約に必死!
うわさに翻弄される就活生の悲劇

辻太一朗 [大学教育と就職活動のねじれを直し、大学生の就業力を向上させる会(DSS)代表]
【第4回】 2012年12月5日
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 12月になり、いよいよ就職活動も本格的にスタートしました。就活生はきっと今頃、期待や焦りや不安など、様々な感情を抱いていることでしょう。

 そこで今回は、12月1日時点の学生の就職活動風景に焦点を当てたいと思います。

すべては説明会の予約獲得のため!
12月1日午前0時、一斉に動き出す就活生

 現在、多くの企業において、下記のような採用プロセスが用いられています。

企業の採用サイトへの登録(プレエントリー)
 ↓
説明会・セミナー
 ↓
エントリーシートの提出(本エントリー)
 ↓
選考(テスト・数回の面接)
 ↓
内定

 そして、12月1日の午前0時ちょうどから、採用プロセスの一番始めの段階にあたる「企業の採用サイトへの登録、説明会への申し込み受け付け」が一斉に始まりました。

 選考の開始は、倫理憲章によって来年の4月以降になっています。倫理憲章に従うことを表明している多くの大手企業では、形式上の選考開始はまだ5ヵ月以上も先なのです。

 そのような時期ですが、多くの就活生は11月30日の夜からパソコンの前で待ち構えて、12月1日0時になった瞬間、一斉に「登録ボタン」を押します。早く企業の採用サイトに登録して説明会の予約をしなければ、あっという間に満席になってしまうからです。その様子はさながら有名アーティストのコンサートチケットの販売のようで、人気のある企業の採用ホームページがダウンしてしまうことも多くあります。ネットではどうすれば説明会の予約が取りやすいかを書いた記事まで存在します。

 ある学生に話を聞いたところ、こんな答えが返ってきました。

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辻太一朗 [大学教育と就職活動のねじれを直し、大学生の就業力を向上させる会(DSS)代表]

1984年に京都大学を卒業後、(株)リクルートに入社。人事部で採用活動を担当し、延1万人を超える学生を面接する。その後、採用コンサルティング&アウトソーシングを事業内容とする(株)アイジャストを設立。毎年100社以上の採用コンサルティングを手がける。2006年にリンクアンドモチベーションとの資本提携後、同社の役員を兼務。2010年にグロウスアイを設立し、企業・教育機関へのコンサルティング、就業力を高めるコンサルティングを展開。2011年、NPO法人「大学教育と就職活動のねじれを直し、大学生の就業力を向上させる会」を設立。著書に「面接官の本音シリーズ」、「採用力のある面接」、「就活革命」、「辻式 就職面接内定メソッド」などがある。「カンブリア宮殿」などの報道番組の出演経験あり。


不機嫌な就活 辻太一朗

学生が「就職難」にあえぐ昨今。企業側は「よい学生がいない」と嘆いている。このように学生と企業がすれ違うのは、学生の質の低下だけが理由ではない。「就職活動」そのものに問題があるためだ。この連載では、学生・企業・大学の三者の間で起こる就職活動にまつわる勘違い、ねじれを指摘していく。 

「不機嫌な就活 辻太一朗」

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