就活は親世代と子世代でこんなに変わった!意識ギャップを埋める基礎知識親世代が就活をしていた頃と比べると、子世代の就活の時期や方法はだいぶ異なる。その意識ギャップは結構大きい(写真はイメージです) Photo:PIXTA

*本稿は、現在発売中の紙媒体(雑誌)「息子・娘を入れたい会社2022」の特集「親子の連携で勝ち取る!内定獲得の必須スキル」を転載したものです。

2023年卒の就活が本格化する。理想の内定を勝ち取れるよう、親(保護者)と子が連携して準備を進めないといけない。しかし、親世代が就活をしていた頃と比べると、子世代の就活の時期や方法はだいぶ異なる。コミュニケーションに齟齬が生じないよう、親世代と子世代の就活の違いをしっかりと知っておこう。(取材・文/ライター 奥田由意、イラスト/須山奈津希)

さほど苦労せずに内定を得られた
親世代の「就活」とは

 親世代をバブル世代と仮定すると、1980年代後半は「超売り手市場」、企業の大量一括採用で大卒者はさほど苦労せずに就職できた。

 上図を見てほしい。この調査によると、現在の大学のキャリアセンターに当たる就職課に貼り出された求人票を見て応募した人が3割強。新聞の求人広告を見てハガキを送ったり、『会社四季報』などで企業の連絡先を調べたりしてハガキを出した人が3割弱。

 ハガキを送ると企業から「入社案内」や「募集要項」が送られ、それに応じて、あらためて履歴書を送ったり、説明会に参加したりして、筆記試験や適性検査などを経て面接、という流れが一般的だった。

 大学教員からの紹介や、リクルーターとしてコンタクトしてきたゼミやサークルの先輩に好印象を残すことができれば次は役員面接ということもざらだった。